• 本

紅い皇帝習近平

出版社名 草思社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-7942-2788-1
4-7942-2788-4
税込価格 3,850円
頁数・縦 350P 20cm

商品内容

要旨

「習近平」とは何者なのか?過酷な下放生活から党・国家・軍を支配する終身国家主席へ。言論統制と情報操作、個人崇拝による権力確立の過程を追い知られざるその私生活や家族、一族の巨額資産にも迫って、「紅い皇帝」習王朝の核心にある危険な力の実態を描き出す。

目次

現代中国の基礎ガイド
プロローグ 龍脈
第一章 一九五三年、北京
第二章 毛沢東に仕えた父・習仲勲
第三章 文化大革命の嵐
第四章 下放という試練
第五章 復権した「太子党」
第六章 『習近平と愛人たち』
第七章 史上最年少の省長
第八章 伝説の歌姫と再婚
第九章 天安門事件
第十章 権力の座に昇る表舞台へ
第十一章 習一族の莫大な資産
第十二章 権力への険しい道のり
第十三章 スターリンを手本とする統治システム
第十四章 薄熙来との対立
第十五章 政敵薄熙来の破滅
第十六章 完全統制
第十七章 粛清
第十八章 個人崇拝
第十九章 「一帯一路構想」
第二十章 パンデミックの年
エピローグ 二人の独裁者

出版社・メーカーコメント

粛清と情報統制、個人崇拝で頂点に昇りつめた習近平。その実像と中国権力構造の内幕を暴いた衝撃の書!習近平は1953年の北京で特権階級に生まれた。青年期に文化大革命で下放されるが、その過酷な境遇から這いあがって共産党に入党、幾多の謀略、粛清、権力闘争を生き抜いて党内の階梯を昇っていく。福建省、浙江省、上海市のトップを経て、2012年に共産党総書記、13年に中国国家主席、そして終身統治の地位に。その権力掌握の過程で「反腐敗闘争」として政治局や人民解放軍の政敵を粛清、情報統制を強化し、言論の自由を制限する一方、監視社会を構築、絶対権力の「共産党・中国政府・人民解放軍」の三権を掌握する。さらに、それまでの集団指導体制から、毛沢東後唯一の独裁体制を確立する。本書は生誕から現在に至る全過程をたどり、いま強権の頂点にありながら危うさを抱える「紅い皇帝」の全貌に肉薄する。現代中国を理解するための必読書!

著者紹介

シェリダン,マイケル (シェリダン,マイケル)   Sheridan,Michael
1989年6月に香港と中国から最初のレポートを送り、その後は『サンデー・タイムズ』紙の極東特派員を20年間続け、中国の興隆、1997年の香港返還と香港民主化運動を報じた。それ以前にはロイター通信、ITN、『インディペンデント』紙などで、中東の戦争、国際外交とヨーロッパの政治などを、ローマ、ベイルート、エルサレムを拠点に報道した。『スペクテイター』、『タブレット』、『ヴァニティフェア』、香港の『信報財經新聞』などにも寄稿している。2021年に香港に歴史を批判的に描いた『The Grate to China』を出版した
田口 未和 (タグチ ミワ)  
上智大学外国語学部卒。新聞社勤務を経て翻訳業に就く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)