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問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-02-252029-6
4-02-252029-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 354P 19cm

NetGalley 会員レビュー

教育関係者

おすすめ度おすすめ度★5

読み始めたら一気読み。繊細な小学6年生たちが、自分の置かれている立場にいろいろと考え感じ、うごいて行こうとするさまが、あぶなっかしくもあり頼もしくもあり、応援の気持ちでページをめくる手がとまりませんでした。この時期ならではの妙な心の硬さも描かれていて、親という立場、自分も子供だった頃の気持ち、さらに塾講師目線でも読んでしまい、どきどきが止まらなかったです。そして、当然のごとく登場する懐かしい?面々がかなり鍵を握っていたりしてその世界が「ある」ことにとても嬉しくなぜか誇らしい気もちになりました。

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

いろんな家族がいて、いろんな幸せがあって…家族の幸せというのはそれぞれ異なっていて、それでいいんだ、それがあたりまえなんだと思った。今作では、中学受験を通して成長していく家族の姿が描かれた。何事にも一生懸命になれないと悶々と過ごす十和、そしてそれを見守る両親、祖母。両親や祖母にも思うことは多々あって…小学生である十和のもがいている様子に心が痛み、涙。父、母、祖母それぞれの思いに共感し、涙。妹や友達の思いにふれ、涙。家族っていいよね、友達っていいよね、と思わせてくれるラストは爽快だった。素敵な家族の物語だった。某書店の店長と書店員、某作家の登場にはホッコリ。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

中学受験の物語と思って読んでいたら、受験はきっかけにすぎなかった。物語って凄いな。私に全く見えなかったものを見せてくれる。思春期に突入した十和から発する信号は、不安定で捉えようがなく、親目線でどうして?とヤキモキ思う反面、自分でも説明がつかない感情を持て余す子供の頃の気持ちに似た覚えがあり、感情を揺さぶられてしまいました。本当のことは、時に人を傷つけてしまうもの。だからこそ抱えていた想いに気付いた瞬間、どうしようもなく涙が止まらなかった。家族の幸せの形に正解はないのだ。守られる側から守る側へ、その逆も然り。家族問題に迷い続ける今、心に御守をもらったようです。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。楽しい母、やさしい父、かわいい妹。それなのに、どうして心がこんなに荒むのか。苛立つ十和に対して、母はなかば強引に中学受験を決めてしまう。このわだかまる気持ちをぶつけられるのは、LINEで繋がる「あの人」だけだ―。ここから逃げ出したい。その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、十和は大阪の私立中学に進む決意をする。4人が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。バラバラになりそうな一家は、この問題を解決することができるのか?中学受験を通して家族の成長を描く感動作。

出版社・メーカーコメント

中学受験も、親友との関係も、家族のことも、絶対に後悔したくない。なのに小学校最後の夏休み、十和の感情は大爆発する。だから……! 全力で受験に向かっていく。『店長がバカすぎて』山本猛店長(武蔵野書店吉祥寺本店)推薦「当店いち押しの感動作。私も大活躍しております!」【内容紹介】小学6年生の十和は、家族の幸せの形がわからない。楽しい母、やさしい父、かわいい妹。それなのに、どうして心がこんなに荒むのか。苛立つ十和に対して、母はなかば強引に中学受験を決めてしまう。このわだかまる気持ちをぶつけられるのは、LINEで繋がる「あの人」だけだ−−。ここから逃げ出したい。その思いは大阪で一人暮らす祖母へと向かい、十和は大阪の私立中学に進む決意をする。4人が離れて暮らすことに父は反対するが、あることを条件に十和の希望を受け入れるのだった。バラバラになりそうな一家は、この問題を解決することができるのか? 中学受験を通して家族の成長を描く感動作。45万部突破の人気シリーズ『店長がバカすぎて』の山本猛店長も登場!!

著者紹介

早見 和真 (ハヤミ カズマサ)  
1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞、山本周五郎賞を受賞。同年『店長がバカすぎて』が本屋大賞第9位に入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)