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知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか

日経ビジネス人文庫 ろ4−1

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-296-12445-9
4-296-12445-5
税込価格 1,100円
頁数・縦 429P 16cm

商品内容

要旨

愚行を犯すインテリは知性の罠に嵌まっている。ノーベル賞受賞者が陰謀論に傾倒したり、高IQ者の多くが凡庸な人生を歩んだり、秀才を集めても期待どおりの成果が出ないのはそのためだ。本書は、知性の罠とは何か、そしてそれをどう回避すべきかについて研究に基づき解説する。さらに、より良い学習法や生産性の高い組織作りにも言及し、真に賢く生きるための指針を示す。

目次

第1部 知能の落とし穴―高IQ、教育、専門知識がバカを増幅する(IQ190以上の神童の平凡なる人生―知能の真実
天才はなぜエセ科学を信じるのか―「合理性障害」の危険性
専門家が判断ミスを犯す根本理由)
第2部 賢いあなたが気をつけるべきこと(優れた判断力、知的謙虚さ、心の広さ
なぜ外国語で考えると合理的判断が下せるか―内省的思考
真実と嘘とフェイクニュース)
第3部 実りある学習法―「根拠に基づく知恵」が記憶の質を高める(なぜ賢い人は学ぶのが下手なのか―硬直マインドセット
努力に勝る天才なし―賢明な思考力を育む方法)
第4部 知性ある組織の作り方(天才ばかりのチームは生産性が下がる
バカは野火のように広がる―組織が陥る「機能的愚鈍」)

出版社・メーカーコメント

"インテリを愚行に走らせる「知性の罠」とは何か――その回避方法やより良い学習法、生産性の高い組織作りまでを、さまざまな研究に基づき解説します。* * *「最高に面白く、最高に怖く、最高に深い。人間の「本当の知性」とは何か。「東大、ハーバード大に入れるだけの人」と「各分野で超一流になれる人」の違い。「成功する組織」と「失敗する組織」の違い。その答えは同じ線上にある。そして全部本書に書かれている。」――今井むつみ氏(『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』『学力喪失』『言語の本質』著者)* * *IQが高い人、有名大学を卒業している人、ナレッジワーカーの中にも、愚かな誤りを犯す人がたくさんいます。優秀で高い教育を受けた人ほど陥る「知性の罠」とは……。◇IQが高いほど、投資の判断力が低く、破産しやすい◇脳の仕組みからわかる「超有名大卒の人が、自己弁護ばかりする理由」◇高い教育を受けた人ほど、陰謀論にハマって抜け出せない◇野球では成功するスター軍団方式。企業がマネすると失敗する◇大学進学試験の点数が高いのに、合理的に考えられない人が多数いる 心理学や認知科学の研究から「本当の知性」とは何かを解説。真に賢くなるには、どういう姿勢で考えて、どういう角度から学べばいいのでしょうか。【認知科学研究から判明した成果の上がりやすい学習法】・勉強時間を分散する。・深い思考を必要とする複雑な教科書を使う。・学習前に事前テストで自分の理解度を把握する。・同じ場所で勉強しない。・勉強が終わったら、その内容を誰かに説明する。・自分自身を折に触れてテストする。・1つのテーマだけではなく、複数分野を混ぜて問題を作る。・難しい問題に取り組み、複数の解き方を考える。・間違えた原因を探ると記憶が強化される。・「よくわかっている」と思う事柄ほど、後日覚えていないことが多いので頻繁にテストする。詳しい活用法は本書第8章にあります!※本書は2020年7月に日本経済新聞出版から刊行された『The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか』を改題のうえ文庫化したものです。"""

著者紹介

ロブソン,デビッド (ロブソン,デビッド)   Robson,David
ケンブリッジ大学卒業(数学専攻)。ニュー・サイエンティスト誌の特集担当編集者、BBC Futureのシニア・ジャーナリストを経て、科学ジャーナリストとして独立。ガーディアン紙、アトランティック誌などに寄稿している。人間の脳、身体、行動が専門分野
土方 奈美 (ヒジカタ ナミ)  
翻訳家。日本経済新聞、日経ビジネスなどの記者を務めたのち、2008年に独立。2012年モントレー国際大学院にて修士号(翻訳)取得。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)