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月は誰のもの? 南極、海洋、アフリカの前例に学ぶ

出版社名 柏書房
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-7601-5629-0
4-7601-5629-1
税込価格 2,530円
頁数・縦 200,28P 19cm

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要旨

2024年6月、中国の無人探査機「嫦娥6号」が世界で初めて月の裏側に着陸し、土壌サンプルを持ち帰ったというニュースは世界に衝撃を与えた。月や宇宙を目指す各国や企業の動きは、ますます加速しているように見える。だが、月へ進出するにあたり「規制」は十分に議論されているのか。そもそも月は誰のものなのか。本書では、人類による野放図な宇宙開発を避けるための、国際的な枠組みを構築する重要性を訴えている。歴史をひもとけば、人類が場所や資源の所有をめぐり争ったり、共同の利益を管理するための枠組みを構築しようと努めた「前例」がある。そうした例として、南極を保護するための国際合意である南極条約、公海と深海を守る国連海洋法条約、アフリカの植民地支配の経緯を挙げながら、「人類の共同の利益」の本質とその守り方を考察する。なお、ダイジェストでは南極条約の事例を取り上げた。現在、宇宙空間の国家活動に対する基本的なルールとして宇宙条約があるが、その不足点も指摘する。著者はノースイースタン大学ロンドン校ニューカレッジ・オブ・ザ・ヒューマニティーズの創設者兼校長であり、哲学教授。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年7月28日]

商品内容

要旨

「共有地の悲劇」を回避するために、哲学者が3つの前例をひもとく!

目次

第1章 「グローバル・コモンズ」と人類の財産
第2章 南極大陸を守るための取り組み
第3章 公海と深海を守るための取り組み
第4章 アフリカ争奪戦
第5章 宇宙条約は十分と言えるのか
結論 これから何が起きるのか、私たちに何ができるのか
付録

出版社・メーカーコメント

民間企業や国家がこぞって参戦する「宇宙開発」――軍事的にも経済的にも注目の的であるその場所を、独占や紛争から守り、平和的に管理することは可能か?「共有地(コモンズ)の悲劇」を回避するために、著名な哲学者が参照すべき「3つの前例」をひもとく!南極、海洋、アフリカの歴史に学び、「人類の共同の利益」を守るための議論の土台をつくる一冊。“この本が最初に出版されたとき、大きな関心を呼んだことは注目に値する。唯一の否定的な反応は、宇宙産業の関係者からのものであり、彼らは条約やルールに縛られない自由な活動を望み、規制には後ろ向きだ。そのこと自体が警告であり、本書の主張を裏づけるものである。[…]本書は、宇宙技術や宇宙飛行、月の地質や技術工学的な問題に関する本ではない。地球の大気圏外での人類の活動について、国際合意の枠組みが必要なことを明確に示した本である。また、同様のニーズを満たすための取り組みがいかに難しいか、それが明らかになった最近の事例を関連づけて考察した本でもある。そうした事例から教訓を得て、各国政府やほかのすべての関係者に対して未来に向けた理性的な思慮を促し、宇宙活動を規制するという問題について世界の議論を促すことに貢献できれば、本書の目的は達成されたと言えるだろう。”(「新版刊行にあたって」より)

著者紹介

グレイリング,A.C. (グレイリング,A.C.)   Grayling,A.C.
ノースイースタン大学ロンドン校ニューカレッジ・オブ・ザ・ヒューマニティーズの創設者兼校長であり、哲学教授でもある。ロンドン在住
道本 美穂 (ミチモト ミホ)  
英語翻訳者。東京大学文学部社会学科卒業。大手通信会社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)