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さみしくてごめん

出版社名 大和書房
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-479-39453-2
4-479-39453-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 235P 19cm

商品内容

目次

1(やっぱりハリーポッタリ
わたしが飲むとこ見ててよ ほか)
2(念入りな散歩
1月1日の日記 ほか)
3(さみしくてごめん
それ、宇宙では通用しないよ ほか)
4(この本はもう読めない
枕辺の足 ほか)

出版社・メーカーコメント

「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊!哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より)ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より)

著者紹介

永井 玲衣 (ナガイ レイ)  
哲学者・作家。東京生まれ。人びとと考えあい、ききあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)