• 本

汝、星のごとく

講談社文庫 な101−1

出版社名 講談社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-06-540188-0
4-06-540188-7
税込価格 990円
頁数・縦 439P 15cm

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書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 舞台風景の美しさとともに

    この作品は、「どういうこと?」とちょっと眉をひそめるプロローグから始まっている。
    主人公は青埜櫂(あおのかい)と井上暁海(いのうえあきみ)。二人の交互のモノローグで物語は進んでいく。
    フィクションであるはずなのに、この日本のどこかに、櫂と暁海が本当に存在するようなリアルさは、容赦なく読者の心に踏み込んできて、ついページをめくってしまう。
    そして、物語の終盤からエピローグ。タイトルの意味がわかったとき、プロローグの謎も解け、大きく心を揺さぶられることになる。
     恋愛小説と一言ではくくれない。痛くて、どこか優しい。
    本屋大賞受賞作ということを除いても、じっくり読んでもらいたい作品である。
    手に取りやすい文庫版でどうぞ。

    (2025年8月9日)

商品内容

要旨

風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語。2023年本屋大賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

令和恋愛小説の決定版、3年の時を経てついに文庫化!シリーズ累計100万部突破!著者2度目の本屋大賞を受賞した『汝、星のごとく』が3年の時を経てついに文庫化!同じ空の下であの星を見上げよう。そして、また出会おう。あまりに切ない運命を、繊細な心理描写で描いた著者最高傑作。−−わたしにとって、愛は優しい形をしていない。風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語【2023年本屋大賞受賞作】−−まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。☆2023年本屋大賞受賞作☆【第168回直木賞候補作】【第44回吉川英治文学新人賞候補作】【2022王様のブランチBOOK大賞】【キノベス!2023 第1位】【第10回高校生直木賞候補作】【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】【未来屋小説大賞 第2位】【ミヤボン2022 大賞受賞】【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!

著者紹介

凪良 ゆう (ナギラ ユウ)  
2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。’21年『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。『汝、星のごとく』で第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、王様のブランチBOOK大賞2022、キノベス!2023第1位。そして’23年、2度目となる本屋大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)