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遭難からあなたを守る12の思考

ヤマケイ新書 YS067

出版社名 山と溪谷社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-635-51078-3
4-635-51078-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 255P 18cm

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要旨

変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を指すVUCAという言葉が、より実感を伴って用いられる時代になってきた。中高年を中心に多くの人々が楽しむ「登山」も、VUCAな状況下で行われる。それゆえ、登山には遭難につながるさまざまなリスクが存在し、それらへの適切な対応が必要になってくる。本書では、登山におけるリスクマネジメントについて、その基本的な考え方と手法を、理論的かつ実践的に詳説している。「べからず」の羅列やサバイバル術の指南ではなく、差し迫った危険がない時を含め、山で「何にどう注目するか」をポイントとして伝える。時に生死をも分ける“究極のリスクマネジメント”である登山の遭難対策を知ることで、ビジネスに偏在するリスクの特定・分析・評価・対応へのヒントも得られるだろう。著者の村越真氏は静岡大学教育学部教授。認知心理学を専門とし、ナヴィゲーション、リスク認知等を研究する。日本におけるオリエンテーリングの第一人者。宮内佐季子氏は公益社団法人日本山岳ガイド協会所属。アドベンチャーレースのプロチームを経て、競技オリエンテーリング、自転車競技シクロクロス等に取り組む。2019年11月~2020年3月に第61次南極地域観測隊員として活動。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年4月19日]

商品内容

要旨

自然に潜むリスクをどう捉え、可視化されたリスクをどう評価するか。リスク管理の基本を学ぶ一冊。

目次

山にリスクがある理由を理解する
山のリスクの実態を知る
リスクの特徴を理解する
リスク認知の個人差を意識する
見えないリスクを把握する
エキスパートの実践知に学ぶ
事故防止の鍵はオンサイト(現場)にある(フェーズ2)
リスクに未然に対応する(フェーズ1)
着地点を考える習慣をつける(フェーズ3)
リスク情報について共有する(フェーズ0)
リスクマネジメントを疑う
リスクへのアンテナを高くする
登山が日本を強くする

著者紹介

村越 真 (ムラコシ シン)  
1960年生まれ。日本におけるオリエンテーリングの第一人者。静岡大学教育学部教授。専門は認知心理学。ナヴィゲーション、リスク認知等を研究するとともに、読図やリスクマネジメント、山岳遭難対策講習・講演などを通して研究成果を実践に還元している。現在もオリエンテーリング、マウンテンマラソンなどでリスクマネジメントの実践を行う。著書多数。国立登山研修所専門調査委員、(公社)日本オリエンテーリング協会業務執行理事
宮内 佐季子 (ミヤウチ サキコ)  
1975年生まれ。公益社団法人日本山岳ガイド協会所属。1998年、アドベンチャーレースのプロチーム「Team EAST WIND」に加入し、世界各地のレースを転戦。1999年、エコチャレンジ(パタゴニア)15位・日本人初完走、2000年、レイド・ゴロワーズ(チベット・ネパール)14位などの成績を残す。その際、地図読みの必要性を痛感し、2001年から競技オリエンテーリングに取り組む。2004年度全日本オリエンテーリング選手権優勝。2004年、国体山岳縦走競技優勝(京都府成年女子代表)。その後、自転車競技シクロクロスに参戦、2012・2013年、全日本シクロクロス選手権選手権連覇。2019年11月~2020年3月に第61次南極地域観測隊員として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)