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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

光文社新書 222

出版社名 光文社
出版年月 2005年9月
ISBNコード 978-4-334-03322-4
4-334-03322-9
税込価格 770円
頁数・縦 213P 18cm
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第1章「読み」が深まらないのはなぜか?A
第1章「読み」が深まらないのはなぜか?@
 

商品内容

要旨

「わからない」ことよりも、「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!理解力・読解力を磨くための一冊。

目次

第1章 「読み」が深まらないのはなぜか?(短い物語を読む
「わからない」と「わかる」と「よりわかる」 ほか)
第2章 「読み」における文脈のはたらき(文脈がわからないと「わからない」
文脈による意味の引き出し ほか)
第3章 これが「わかったつもり」だ(「全体の雰囲気」という魔物
「わかったつもり」の手強さ)
第4章 さまざまな「わかったつもり」(「わかったつもり」を作り出す“犯人”たち
文脈の魔力 ほか)
第5章 「わかったつもり」の壊し方(「わかったつもり」からの脱出
解釈の自由と制約 ほか)

おすすめコメント

「わからない」ことよりも、 「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ! 理解力・読解力を磨くための一冊 後から考えて不充分だというわかり方を、「わかったつもり」とこれから呼ぶことにします。この「わかったつもり」の状態は、ひとつの「わかった」状態ですから、「わからない部分が見つからない」という意味で安定しているのです。わからない場合には、すぐ探索にかかるのでしょうが、「わからない部分が見つからない」ので、その先を探索しようとしない場合がほとんどです。 「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」です。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。 (本文より一部改変して抜粋)

出版社・メーカーコメント

【「わかったつもり」のパターン】 □「間違った」わかったつもり:  →部分の読みが不充分だったり、間違ったりしている □「結果から」というわかったつもり:  →文章の結末に強く影響される □「最初から」というわかったつもり:  →文脈・文章全体の雰囲気に惑わされる □「いろいろ」というわかったつもり:  →「ものごとにはいろいろある」という認識が、それ以上の探索を止めさせる.

著者紹介

西林 克彦 (ニシバヤシ カツヒコ)  
1944年生まれ。愛媛県松山市出身。東京工業大学理工学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。宮城教育大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)