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唐木順三ライブラリー 3

中世の文学 無常

中公選書 016

出版社名 中央公論新社
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-12-110016-0
4-12-110016-6
税込価格 3,080円
頁数・縦 573P 20cm
シリーズ名 唐木順三ライブラリー

商品内容

要旨

無常は、無常感という情緒の上にあるのではない。それは自他を含めての事実であり、根本的範疇である―。そう説く唐木は、より体系的に、構築的に無常を論じていく。思想する人として歴史哲学的思索に執着した唐木が、晩年に到達した境地をあらわした名篇を収録。

目次

中世の文学(中世文学の展開
鴨長明
兼好
世阿弥―すさびから、さびへ
道元―中世芸術の根底
芭蕉への道―虚ということを中心に)
無常(はかなし
無常
無常の形而上学―道元)
小品集(滅びの感覚
今日の宗教に何を望むか
ふるさと
記憶の中の先生
素朴な文学
読書のすすめ)

著者紹介

唐木 順三 (カラキ ジュンゾウ)  
1904(明治37)年、長野県上伊那郡に生まれる。1927(昭和2)年に京都帝国大学哲学科を卒業。近代文学研究から中世へと視野を広げ、独自の評論活動を行う。1940年、同郷の古田晁、臼井吉見と共に筑摩書房を設立する。戦後は同社の書籍や雑誌『展望』の編集を行い、一方で、明治大学文学部の教授もつとめた。1956年に『中世の文学』で読売文学賞・文芸評論賞を受賞。1980年、76歳で逝去
粕谷 一希 (カスヤ カズキ)  
1930(昭和5)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社。『中央公論』編集長などをつとめる。1978年、中央公論社を退社し、1986年、『東京人』編集長に就任する。現在、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)