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移民の経済学

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-492-31488-3
4-492-31488-1
税込価格 3,080円
頁数・縦 313,35P 20cm

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要旨

移民・難民問題の解決は、現在の世界の主要な課題の一つと言っていいだろう。世界に衝撃を与えたBrexit(英国のEU離脱)やトランプ次期米大統領誕生にも移民・難民問題が深く関わっている。だが、この問題に対しては、半ば感情的な反応が前面に出ている感がある。移民増加による雇用喪失や賃金低下、治安の悪化などに対する明確な根拠のない懸念や恐怖、受け入れ推進派にしても「可哀想だから」といった人道的見地からの主張が多く見られる。本書では、これらの感情論を排し、移民問題に対し経済学をはじめとする社会科学による冷静なデータ分析と、それに基づいた政策提言を行なっている。その分析によれば、先進各国が移民を積極的に受け入れることで世界の富が大きく増えることになる。なお本書は11人の研究者が分担して執筆しており、編者のベンジャミン・パウエル氏は、テキサス工科大学教授・自由市場研究所所長を務める経済学者である。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2016年12月7日]

商品内容

要旨

「移民が来ると国が貧しくなる?」「移民で治安が悪くなる?」感情論と実証研究のギャップを埋める!決定的な一冊、ついに刊行。アメリカや欧州などで繰り広げられている移民排斥論は根拠あるものなのか。今いる不法移民には何をなすべきか。国境開放化をどう考えるべきか。移民にまつわる各分野の専門家が徹底分析。日本にも多くの示唆を与える研究成果!

目次

第1章 イントロダクション
第2章 国際労働移動の経済効果
第3章 移民の財政への影響
第4章 アメリカ移民の市民的・文化的同化政策
第5章 雇用ビザ:国際比較
第6章 穏当な移民改革案
第7章 移民の将来:自由化と同化への道
第8章 国境の開放化に関する急進的な見解
第9章 結論:代わりとなる政策的視点

おすすめコメント

「移民が来ると国が貧しくなる?」「移民で治安が悪くなる?」 論争に決着! データに基づいた決定版、ついに刊行! アメリカや欧州などで繰り広げられている移民排斥論は根拠あるものなのか。今いる不法移民には何をなすべきか。国境開放化をどう考えるべきか。移民にまつわる各分野の専門家が徹底分析。日本にも多くの示唆を与える研究成果! 【本書「解説」より】 本書は、現在アメリカで論争の的になっている移民政策に対する警告の書である。これまで、移民のもたらす経済的効果さらに文化的、政治的効果については、膨大な研究成果が蓄積されてきた。それにもかかわらず、現在、メディア、議会および一般社会で行われている議論の多くは感情的なものであり、移民問題に関する学術的研究に基づいていない。こうした懸念から、これまでの膨大な研究成果をまとめて提示し、移民政策論議をより客観的かつ建設的なものに深めることを意図している。

著者紹介

パウエル,ベンジャミン (パウエル,ベンジャミン)   Powell,Benjamin
テキサス工科大学教授(経済学)・自由市場研究所所長。学術誌Review of Austrian Economicsエディターなど歴任。Ph.D.(経済学、ジョージ・メイソン大学)学術論文等に加え、一般向けに移民問題について執筆
薮下 史郎 (ヤブシタ シロウ)  
早稲田大学政治経済学術院名誉教授。1966年東京大学経済学部卒業、1972年イェール大学Ph.D.取得後、東京都立大学(現・首都大学東京)、横浜国立大学を経て、1991年より早稲田大学政治経済学部教授、2014年3月退職
佐藤 綾野 (サトウ アヤノ)  
高崎経済大学経済学部准教授。1992年日本女子大学家政学部卒業、1999年早稲田大学政治経済学部卒業、2005年早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学、博士(経済学)。新潟産業大学経済学部専任講師、高崎経済大学経済学部専任講師を経て、2009年より現職
鈴木 久美 (スズキ クミ)  
山形県立米沢女子短期大学社会情報学科准教授。1993年早稲田大学政治経済学部卒業、2006年早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学後、早稲田大学政治経済学術院助手、米沢女子短期大学社会情報学科専任講師を経て、2010年より現職
中田 勇人 (ナカタ ハヤト)  
明星大学経済学部准教授。1998年早稲田大学教育学部卒業、2003年一橋大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学後、明星大学経済学部専任講師を経て、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)