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なぜ世界中が、ハローキティを愛するのか? “カワイイ”を世界共通語にしたキャラクター

出版社名 作品社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-86182-593-4
4-86182-593-8
税込価格 3,960円
頁数・縦 522P 20cm

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要旨

「ハローキティは猫ではない」。2014年8月に「ロサンゼルス・タイムズ」紙に掲載されたそのスクープ記事は、世界に衝撃(?)を与えた。この記事は、ロサンゼルスで開催された「ハローキティ40周年記念展示会」の監修を担当していたクリスティン・ヤノ氏が、サンリオからそう(「猫ではない」と)注意されたことを明かしたものだ。ハローキティは、日本企業であるサンリオがグローバル展開する人気キャラクターである。本書では、同記事に元ネタを提供したヤノ氏が、12年間にわたりハローキティについて調査研究してきた成果をまとめている。今や、女性を中心に世界中で愛され、グッズがコレクションされているハローキティ。著者は、そういった日本発の「カワイイ」が国際的に広がる現象を「ピンクのグローバリゼーション」と呼び、サンリオ関係者やキティ愛好者たちへのインタビューも交えながら、その要因を探っている。著者は日系人で、ハワイ大学人類学部教授。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年06月16日]

商品内容

要旨

日本の“カワイイ”文化は世界を制覇し、“クールジャパン”を象徴する言葉となった。その先頭旗手こそが“ハローキティ”である。なぜキティは、国境や文化を乗り越え、人種やジェンダーをも超えて愛され、さらにはパンクやLGBTの人々のアイコンになるまでに至ったか。本書は、サンリオの理念と戦略、海外での社会的背景の調査、そして世界のキティファンへのインタビュー等を通じて、その謎と秘密を解き明かしたものである。

目次

まえがき 猫のしっぽを捕まえたつもりが、捕まったのは私の方
第1章 ハローキティ、世界にゆく―なかよしとしあわせを売る戦略
第2章 世界に広がるキティ―ここにもそこにも至るところで
第3章 キティ叩き―キュートがそんなに悪いのか?
第4章 反逆のスピリッツ―「ピンク・イズ・ビューティフル」への進化
第5章 キティをいじりたおせ―とんでもない場所でキティ・アート
第6章 ジャパニーズ・キュート=クールは暗黙の了解でまわる
第7章 キティ‐日本‐世界
第8章 キティの生まれた国―日本の「かわいい」文化とキャラクター・ビジネス
訳者あとがき マジョリティとマイノリティのはざまで

著者紹介

ヤノ,クリスティン (ヤノ,クリスティン)   Yano,Christine R.
ハワイ大学人類学部教授。人類学博士。日系人。研究対象は大衆文化における民族文化で、ジェンダー、マイノリティ、階級、ナショナリズム、グローバリズムという大きな枠組みの中で、どのように形成・維持されているかを具体的に分析している
久美 薫 (クミ カオル)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)