商品内容
要旨 |
「チビや死ぬ時はこっそりと死んでおくれよ…」。佐藤春夫は、愛猫の死に際にこうつぶやいた。愛猫ノラが昨晩帰ってこなかったと知った瞬間に号泣した内田百〓(けん)も、転居を機に痩せてきた猫の最期を見守る夏目漱石も、猫を轢いてしまった男が追いつめられてゆく様を描いた吉行淳之介も、星新一も、武田花も、何の前ぶれもなくあちら側に行ってしまった猫に、涙し、おびえ、悼み、そして書いた。日本の小説、詩、エッセイからえりすぐった、猫好きによる、猫好きのためのアンソロジー。思わずぞくっとして、ひっそり涙したくなる35編。 |
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目次 |
1 死んだ猫のゆくえ |
おすすめコメント
突然、ふいと姿をくらましてしまう猫達。この世とあの世を行き来する猫の物語やエッセイをぎゅっと一冊に。猫好きに放つ猫好きによるアンソロジー。