中国バブルはなぜつぶれないのか
出版社名 | 日本経済新聞出版社 |
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出版年月 | 2017年7月 |
ISBNコード |
978-4-532-35734-4
(4-532-35734-9) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 373P 20cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 減速が見られるとはいえ、驚異的なスピードで世界第2位の経済大国にまで上りつめた中国の経済はいまだ命脈を保っているようにみえる。なぜ、急速な成長に伴うバブルがなかなかつぶれないのか。本書では、独特なシャドーバンキングシステム(※通常の銀行以外の信託会社などによる金融仲介業務)の伸長、急成長に伴う「過剰生産」の実態を明らかにしつつ、その理由を、政府による制度上、政策上の「暗黙の保証」であると分析している。経済成長を第一義とする中国政府がバブルの形成・維持を直接的および間接的に保証する仕組みがあるという。しかし著者は、強靱なバブルはいまや、中国にとっては「時限爆弾」のようなものであり、いずれは崩壊せざるを得ないとし、抜本的な改革が必要だと主張とする。それは、市場を重視し、政府による保証を見直すことと、投資依存から脱した新たな成長モデルの模索であるとしている。著者は、上海交通大学上海高級金融学院副院長、イェール大学国際金融センター・ファカルティ・フェローなどを務める気鋭の中国人経営学者。 |
商品内容
要旨 |
気鋭の中国人経済学者が、中央政府が主導し、地方政府、国有銀行、国有企業、業界も加わった、経済成長を最大の目標とし、バブルの形成・維持を「暗黙に保証」する仕組みこそが、中国のバブルの本質であることを鮮やかに分析。バブルは「暗黙の保証」によってセットされた時限爆弾であり、「暗黙の保証」をやめ、市場を経済の中心に据える仕組みへと改革できなければ、強靭な「剛性」バブルは最終的には崩壊せざるをえない、それは時間の問題だ、と警告する。 |
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目次 |
無傷のデフォルト |