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折口信夫の晩年

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2017年10月
ISBNコード 978-4-7664-2476-8
4-7664-2476-X
税込価格 3,520円
頁数・縦 301P 20cm

商品内容

要旨

折口信夫の生誕一三〇年を記念して復刊する本書は、昭和二十二年から二十八年九月の逝去まで、折口の晩年七年間を共に生活した著者による追憶の書である。折口信夫の生きる姿をまざまざと写し出すその鮮烈な印象は二一世紀の現在もいささかも古びることがない。十七年間を共に暮らし、出征後に養子となった春洋が硫黄島で戦没し、深い悲しみを湛えた折口の率直な「死生観」や師・柳田国男に対する礼のありよう、若き日に常用したコカインの影響で利かなくなった臭覚、代々医を業としていた生家の影響で自ら調合する薬など、日常生活を生き生きと描いた記録としても類がなく、折口信夫に全人的な薫陶を受けた若き日の岡野弘彦の思いがほとばしっている本書は、「折口学」入門に欠かせないものである。

おすすめコメント

本書は、昭和22年から28年9月の逝去まで、折口最晩年の7年間を共に生活した著者による追憶の書である。

著者紹介

岡野 弘彦 (オカノ ヒロヒコ)  
1924年、三重県生れ。歌人。日本芸術院会員、文化功労者、国学院大学名誉教授。国学院大学国文科卒業。昭和22年から28年9月の逝去まで、折口信夫と生活を共にして世話をする。「折口信夫全集」「折口信夫全集ノート編」の編集に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)