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コミュニティ・アーカイブをつくろう! せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記

出版社名 晶文社
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-7949-6874-6
4-7949-6874-4
税込価格 2,035円
頁数・縦 370P 21cm

商品内容

要旨

2011年5月3日、東日本大震災に向き合い、考え、復興への長い道のりを歩きだすため、せんだいメディアテーク内に開設された「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(通称:わすれン!)は、市民、専門家、スタッフが協働し、映像、写真、音声、テキストなどさまざまなメディアの活用を通じて、復旧・復興のプロセスを記録、発信していくプラットフォーム。それはどのようなプロセスで立ち上がり、どのような人びとがかかわり、そこで得ることができたノウハウや成果、課題はどのようなものであったのか。地元の歴史や過去に関心を寄せ、取材し、記録・保存し、活用しようとする人のための、地域に根ざした草の根・参加型の「コミュニティ・アーカイブ」の方法論を伝える、本邦初のガイドブック。地域社会をより豊かなものに変える、映像の世紀で生まれたメディア実践へのいざない。

目次

第1部 かんがえる編:プラットフォームが大事だ(せんだいメディアテークとremo
つくりかた1:プラットフォームをデザインしよう)
第2部 つくる編:記録する・運営する・応援する(記録活動1:個人がつくる映像記録
記録活動2:獲得される当事者性
つくりかた2:アーカイビング・コミュニティをつくる)
第3部 つかう編:メディアとしてのアーカイブ(記録活動3:わすれン!的記録の特質
アーカイブは誰のもの?)

著者紹介

佐藤 知久 (サトウ トモヒサ)  
京都市立芸術大学芸術資源研究センター専任研究員/准教授。1967年東京都生まれ。専門は文化人類学。京都文教大学総合社会学部准教授を経て、2017年より現職。芸術と社会運動の接点からひろがる新たな地平について、文化人類学的な視点と方法から研究している。近年は、現代芸術活動のアーカイブ化や、変わりゆく都市空間の記憶とその継承に関する活動・研究に取りくんでいる
甲斐 賢治 (カイ ケンジ)  
せんだいメディアテークアーティスティック・ディレクター。1963年大阪府生まれ。おもに地方行政の文化施策に従事、企画、運営などを行うとともに、“remo”記録と表現とメディアのための組織、“recip”地域文化に関する情報とプロジェクトほか、アートやメディアにまつわる複数のNPOに所属、社会活動としてのアートに取りくんできた。2010年春より現職。2011年度芸術選奨・芸術振興部門文部科学大臣新人賞を受賞
北野 央 (キタノ ヒサシ)  
公益財団法人仙台市市民文化事業団主事。1980年北海道生まれ。2011年からせんだいメディアワーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を担当し、「レコーディング イン プログレス」(2015年)や「震災と暮らし」(2016年)などの展覧会をキュレーションする。東日本大震災を含む地域文化の記録活動や利活用の場づくりなどの協働事業を主に担当。2017年4月からは総務課に異動し、2020年に向けた文化プログラム等を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)