草莽論 その精神史的自己検証
ちくま学芸文庫 ム9−1
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2018年2月 |
ISBNコード |
978-4-480-09846-7
(4-480-09846-1) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 322P 15cm |
商品内容
要旨 |
明治維新を語るうえで外せない「草莽」。吉田松陰の「草莽崛起(そうもうくっき)」という言葉で知られる通り、それは、野にありながら天下危急のときにおのれを顧みず、大道に立つ壮士たちをさす。孟子に由来するこの言葉は、江戸時代後期に特異な思想的背景を孕むようになり、維新前夜、つかの間の煌めきを放った。その精神を鮮烈な筆致で描き出したのが、二・二六事件の先駆的再評価などで名高い評論家・小説家・歌人、村上一郎である。蒲生君平、高山彦九郎といった「草莽の処士」のさきがけから、頼山陽ら文化・文政の文人、水戸学、そして松陰と系譜的に論じ、その終焉を見届ける比類なき名著。 |
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目次 |
第1の章 草莽とはなにか |