ルネッサンスの光と闇 芸術と精神風土 下
改版
中公文庫 た3−4
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2018年3月 |
ISBNコード |
978-4-12-206564-2
(4-12-206564-X) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 265P 16cm |
シリーズ名 | ルネッサンスの光と闇 |
商品内容
要旨 |
ルネッサンス期の多くの作品は、背景の細部の表現に到るまで、なんらかの象徴的意味をもって描かれている。美術作品の表面的な美しさを追うだけではなく、同時代の文学作品や、歴史書、哲学書をひもとき、作品に描かれた意味や豊かな内容を解読することによって、ルネッサンス期が持つ精神的風土を明快に解き明かす。刷新した図版を多数収録。 |
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目次 |
第3部 愛と美(承前)(宇宙的オクターヴ |
おすすめコメント
人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。文学作品や思想史上重要な作品を引用しながら、ボッティチェルリの《春》に描かれた美しい女神の影が示唆するところを読み解き、ヴァティカン宮殿の署名の間やメディチ家の礼拝堂といった傑作を輩出したその精神的風土と芸術のからみあいを考察する下巻。版を新たにした多数の挿図とともにルネサンスの明暗を明快に説き明かす名著。