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空にみずうみ

中公文庫 さ78−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-12-206611-3
4-12-206611-5
税込価格 1,056円
頁数・縦 505P 16cm

商品内容

要旨

「あの日」から四年。青葉木菟の啼き声や合歓の香り、月の満ち欠け。移りゆく自然とめぐり来る季節が、さりげなく前を向かせてくれる―。東北地方に住む作家の早瀬と染色家の柚子、夫婦のある一年を描く。

おすすめコメント

著者を彷彿させる作家の早瀬と妻の染色作家・柚子、東北地方に住む夫婦の、「震災三年後」の一年間を描く。豊かな自然、さまざまな生き物の気配、近所の人々との交流、梅干しを漬けたり草むしりをしたり……という何気ない日々の生活。大きな事件は起こらない。しかし、その「何気ないこと」が続いていく日常の大切さが伝わってくる作品。

著者紹介

佐伯 一麦 (サエキ カズミ)  
1959年、仙台市生まれ。84年、「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞し、作家デビュー。90年、『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年、『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、97年、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、2004年、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、07年、『ノルゲ』で野間文芸賞、14年、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)