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文字と組織の世界史 新しい「比較文明史」のスケッチ

出版社名 山川出版社
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-634-15058-4
4-634-15058-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 387P 21cm

商品内容

要旨

中国・インドが近未来の2大経済大国となりつつある今、世界は「西欧の世紀」から再び「アジアの世紀」を迎えるのか?この事態を読み解くための、新しい「文明史観」がここに登場!諸文明を「文字世界」として可視化し、歴史上の巨大帝国を「支配組織」の比較優位で捉え直す、トインビー、マクニールを越える「比較文明史」の試み。

目次

「文明」と「文化」、そして「文字」とは―「文字世界」として「文明」を可視化する
文明としての「文字」と「組織」の出現
四大文明の形成1 メソポタミアとエジプト―人類最初の「文字世界」、「楔形文字世界」と「ヒエログリフ世界」
四大文明の形成2 ヒンドゥー世界の拡大、唐朝「支配組織」の比較優位―「インダス文字・梵字世界」と「漢字世界」の発展
「西欧・東欧の源流」としてのギリシア・ローマ世界―地中海「ギリシア・ラテン文字世界」の誕生
イスラムの出現と「アラブの大征服」―新たな「アラビア文字世界」の登場
イスラム世界の「支配組織」と異文化共存システム―「アラビア文字世界」はなぜ拡大し定着したか
現代に続く「五大文字世界」の定着から「モンゴルの大征服」の衝撃へ―新たなイスラム世界の拡大と西欧キリスト教世界の対外進出
アジアの圧倒的比較優位の時代―「漢字世界」と「アラビア文字世界」の諸帝国
「大航海」時代と西欧による異文化世界への進出―「ラテン文字世界」による「グローバル・ネットワーク」の形成〔ほか〕

著者紹介

鈴木 董 (スズキ タダシ)  
1947年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専攻はオスマン帝国史だが比較史・比較文化にも深い関心を持つ。83年より東京大学東洋文化研究所助教授、91年より同教授、2012年より東京大学名誉教授。トルコ歴史学協会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)