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風景論 変貌する地球と日本の記憶

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-12-005109-8
4-12-005109-9
税込価格 2,860円
頁数・縦 349P 19cm

商品内容

要旨

技術革新や災害により現実が問い直される時代―風景の生成過程に分け入り、文明の最果てを写しだした類のないフィールドワーク。カラー写真68点収録。

目次

はじめに 経験としての風景へ(震災が露わにしたもの)
1 自然が見つめる時(風景の誕生
水辺に映る風景
臨界の森)
2 都市文明の彼方に(メディアと都市の人類学
地層のなかのわたしたち
光景から公景へ
時代のスカイライン)

おすすめコメント

驚異的なテクノロジーの進化によって、どんな遠い場所の様子も手に取るようにわかるようになった。それでもなお、人は見知らぬ土地を歩き、日常と異なる風光に触れるのはなぜか? 「風景」とは、風と光を全身に包み私たちの知覚を呼び覚ます、世界の経験である。日本や世界のさまざまな土地をめぐり、写真を長く続けてきた批評家は、経験としての風景をとおして「人間がどこから来て、どこに向かうのか」を探究する旅に出た。風景の誕生、自然、社会、国家、技術革新、「人新世」、現代写真――。新しい文明論の幕が開かれる。

著者紹介

港 千尋 (ミナト チヒロ)  
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。早稲田大学政治経済学部卒業。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授。文明論的テーマをもちつつ、研究・出版・展覧会など幅広い活動を続けている。国際展のディレクションやキュレーションも手がけ、あいちトリエンナーレ2016では芸術監督も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)