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経済学者はこう考えてきた 古典からのアプローチ

平凡社新書 893

出版社名 平凡社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-582-85893-8
4-582-85893-7
税込価格 1,012円
頁数・縦 277P 18cm

商品内容

要旨

マルクスの『資本論』は、資本主義崩壊の論理を解明し、ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』は、マクロの経済安定を図る「有効需要の原理」を確立した。制度化された現代の経済学教育では、こうした古典的な考えは重視されない。しかし今でも、経済危機が訪れるたびに過去に解を求めるのは、時代を画した優れた経済理論の根底には必ず、確たる思想があるからだろう。経済学の古典的名著から学ぶ意義は、現代においても、決して色あせることはない!

目次

第1章 資本主義とは何か(疎外された労働―マルクス
有効需要の原理―ケインズ
隷属への道―ハイエク)
第2章 経済学はどのように教育されてきたか(サムエルソン『経済学』の登場
教科書にみる現代経済学の変遷
現代経済学の新潮流)
第3章 教科書に馴染まなかった人たち(誤解されるシュンペーター
大衆に愛されたガルブレイス
金融危機のたびに思い出されるミンスキー)
第4章 経済学者の思考法を比較する(マーシャルとワルラス
ケインズとカレツキ
シュンペーターとケインズ)
第5章 自伝を読む(ワルラスの自伝
ミルの自伝
ロビンズの自伝)
付録 読書案内

著者紹介

根井 雅弘 (ネイ マサヒロ)  
1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)