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愉楽にて

出版社名 日本経済新聞出版社
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-532-17148-3
4-532-17148-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 497P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 愉楽にて

    林真理子が放つ話題作。日経新聞連載時から、次はどうなる次はどうなると連載モノならではのジレンマを読者に与え続けた話題作。十分すぎる金と名声に飽き足らず、人間の欲望とはここまで追い求めるのかと思わせる。随所に読みどころが散りばめられている。へぇ、こんな世界があるのかと思ってしまうようなリアル感を漂わせて、まさに小説ならではの醍醐味をもたらしてくれる。二人の男性を中心に、東京、京都、シンガポールを舞台にした現代版の源氏物語が展開される。

    (2018年12月27日)

商品内容

要旨

大手医薬品メーカー九代目、久坂隆之は53歳。副会長という役職と途方もない額の資産を与えられた素性正しい大金持ちで、シンガポールと東京を行き来し、偏愛する古今東西の書物を愛でるように女と情事を重ねる。スタンフォード留学中に知り合った友人、田口靖彦は老舗製糖会社の三男。子会社社長という飼い殺しの身が、急逝した妻の莫大な遺産により一変。家の軛から自由になるために、女からの愛を求め、京都で運命の出逢いを果たす。時代の波に流されず、優雅で退嬰的な人生をたゆたう男たちが辿り着いたのは―。

おすすめコメント

美と恋に生きる名家の男たちは、書物を愛でるように、女と情を交わし、自由になるために、女から愛を求める。 東京・京都・シンガポールを舞台に、家柄にも資産にも恵まれた50代の男たちが、甘美な情事を重ねていく、その果てに―― 日経朝刊連載時から話題沸騰! 絢爛たる贅沢な官能美の世界を描く傑作長編   大手医薬品メーカー九代目、久坂隆之は53歳。副会長という役職と途方もない額の資産を与えられた素性正しい大金持ちで、シンガポールと東京を行き来し、偏愛する古今東西の書物を愛でるように女と情事を重ねる。スタンフォード留学中に知り合った友人、田口靖彦は老舗製糖会社の三男。子会社社長という飼い殺しの身が、急逝した妻の莫大な遺産により一変。家の軛から自由になるために、女からの愛を求め、京都で運命の出逢いを果たす。時代の波に流されず、優雅で退嬰的な人生をたゆたう男たちが辿り着いたのは――

著者紹介

林 真理子 (ハヤシ マリコ)  
1954年、山梨県生まれ。コピーライターを経て、82年に出版したエッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーに。85年、「最終便に間に合えば」「京都まで」が第九十四回直木賞。95年、『白蓮れんれん』で第八回柴田錬三郎賞。98年、『みんなの秘密』で第三十二回吉川英治文学賞。2013年、『アスクレピオスの愛人』で第二十回島清恋愛文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)