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国際法

ちくま新書 1372

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-480-07165-1
4-480-07165-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 413P 18cm

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要旨

ニュースなどでしばしば目にする「国際法」。それがどのようなもので、いかに機能しているかをしっかり説明できる人は、意外と少ないかもしれない。しかし、グローバル化が進む今日、国際法は外交や紛争解決だけでなく、貿易や金融、情報通信、環境問題などで私たちの生活に密接に関わっているのだ。本書は、国際法について一定の知識を身につけ、その役割や現実の国際社会でどのように扱われてきたか、考察を深められる入門書。国際法とは、その名称の一つの法体系があるのではなく、国連憲章をはじめとする国家間の条約と、明文化されていない慣習法からなる、国際社会がどうあるべきかを示す法規範全体を指す言葉だ。とりわけ戦後のさまざまな分野における国際関係の規範として機能してきた。著者は東京大学名誉教授で、国際法学の日本における第一人者。2018年10月に逝去され、本書が遺著となった。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年1月22日]

商品内容

要旨

国際法とは何かと聞かれても、すぐにイメージしにくいかもしれない。でも、憲法や安全保障のような国民全体の大問題だけでなく、コンビニでパンを買うといった私的な問題にまで国際法は関わっている。そのように広く国際社会に通用している国際法をどう理解すればよいのか。弱肉強食の「国際社会」という不条理の世界で、法はどう働くのか。そうした「生きた国際法」を誰にでもわかる形で、国際法の第一人者が解説。グローバル時代を生きるすべての現代人にとって必読必携の書。

目次

第1部 国際法のはたらき(国際社会と法
国家とその他の国際法主体
国際法のありかた
国際違法行為への対応)
第2部 共存と協力の国際法(領域と国籍
人権
経済と環境の国際法)
第3部 不条理の世界の法(国際紛争と国際法
戦争と平和)

著者紹介

大沼 保昭 (オオヌマ ヤスアキ)  
1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。2018年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)