• 本

グリーンスパン 何でも知っている男

出版社名 日本経済新聞出版社
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-532-17656-3
4-532-17656-5
税込価格 6,380円
頁数・縦 902P 図版24P 22cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

戦後の金融界における最重要人物の一人にアラン・グリーンスパン氏がいる。1987~2006年に米国の中央銀行である連邦準備理事会(FRB)議長を務め、幾度もの経済危機を乗り越え「大いなる安定」を実現。「マエストロ(巨匠)」とも呼ばれるが、2008年の金融危機後、その名声は失墜する。本書は、データを重視する実証派の優れたエコノミストでもあった第13代FRB議長アラン・グリーンスパン氏の、幼少期から現在までを描く評伝。ほぼ無制限にしていいと許可された本人への取材をはじめとする、5年にわたる取材・調査・執筆を経て掘り起こした事実関係をもとに、グリーンスパン氏の人生とその時代を詳細に伝えている。インフレを抑制し物価の安定に見事な手腕を発揮し「万能議長」「史上最強のセントラルバンカー」と称されるものの、金融危機を契機に「悪党」の烙印を押されたグリーンスパン氏。彼は、なぜ間違ったのか。その疑問に答える本書は、中央銀行の課題、金融の未来を浮き彫りにする。著者は、「フォーリン・アフェアーズ」誌の発行元として知られる外交問題評議会の上級研究員(国際経済担当)でジャーナリスト。「エコノミスト」誌ワシントン支局長、「ワシントン・ポスト」紙などを経て現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年07月8日]

商品内容

要旨

「マエストロ」は、なぜ間違ったのか?金融危機を境に評価が一変した稀代のFRB議長の人生と時代を描き切り、中央銀行の本質的な課題を明らかにした傑作!FT/マッキンゼー「ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」受賞!ジョージ・S・エクルズ経済文献賞受賞、ニューヨーク・タイムズ紙2016年注目図書、外交問題評議会2016年最優秀図書、エコノミスト誌2016年優秀図書。

目次

「彼は基準を打ち立てた」
第1部 イデオローグ(征服者の感覚
ケインズ主義を否定する者
金融が再び表舞台に ほか)
第2部 政治家(ニクソンに尽くしたリバタリアン
「政府は余計なことをするな」主義
「独りきりの少数派」 ほか)
第3部 中央銀行家(「グリーンスパンには存在意義がない」
軽量級のブラック・マンデー
心配性の議長 ほか)
目隠しをしたローラー・スケーター

おすすめコメント

本当に金融危機を引き起こした張本人だったのか? 稀代のエコノミストの人生、その功罪の真実に迫った傑作。

著者紹介

マラビー,セバスチャン (マラビー,セバスチャン)   Mallaby,Sebastian
フォーリン・アフェアーズ誌の発行元として知られる外交問題評議会の上級研究員(国際経済担当)でジャーナリスト。著書にフィナンシャル・タイムズ紙とマッキンゼーの共同選考で2016年の最優秀ビジネス書に選ばれた“The Man Who Knew:The Life & Times of Alan Greenspan”ほか。オックスフォード大学で近現代史を学び、1986年の卒業後、エコノミスト誌に入り、南アフリカ、日本の駐在を経て1997〜99年にワシントン支局長。1999年にワシントン・ポスト紙に移籍し、現在もコラムを持つ。夫人はエコノミスト誌編集長のザニー・ミントン・ベドーズ氏
村井 浩紀 (ムライ コウキ)  
1984年に日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2018年から日本経済研究センター・エグゼクティブ・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)