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黒髪と美の歴史

角川ソフィア文庫 J130−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-04-400482-8
4-04-400482-X
税込価格 1,188円
頁数・縦 231P 15cm

商品内容

要旨

『源氏物語』では漆黒の長い垂髪が美人の条件として描かれ、女は黒髪のために日に何度も梳り、米のとぎ汁で髪を洗っていた。武家社会では髪を結うようになるが、時代とともに髷は実用性を離れて華美になっていく。男も髪が薄く髷が結えなくなると「添え髪」をし、白髪は墨で染めてごまかした。なぜ黒髪は「美しい」とされるのか。数多くの文献を渉猟し豊富な図版とともに、髪形が社会に規定されてきた歴史を明らかにする。

目次

第1章 「盛り髪」の流行
第2章 昔は、人生の節目に髪を削いだ
第3章 長い黒髪は美人の条件
第4章 髪の長さは身分に関わる
第5章 武家社会で認められた結髪
第6章 結髪が美の対象へ
第7章 女髪結の登場と髷の多様化
第8章 より美しく、華やかに
第9章 結髪が害となる
第10章 削ぐことの自由
第11章 盛り髪も髷も、心は同じ

おすすめコメント

垂らし、束ね、結う。髪形から振り返る日本の歴史。平安美人の長くまっすぐな黒髪、江戸時代の華やかな結髪とかんざし、モダン・ガールのショートカット。なぜ黒髪は「美しい」のか。数多くの図版と文献を渉猟し、日本の歴史と黒髪の関係性を解き明かす。

著者紹介

平松 隆円 (ヒラマツ リュウエン)  
1980年、滋賀県生まれ。化粧心理学者、東亜大学芸術学部准教授、トータルビューティ学科長。2008年、化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター機関研究員(講師)、京都大学中核機関研究員、タイ国立チュラロンコーン大学専任講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)