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ルネサンス庭園の精神史 権力と知と美のメディア空間

出版社名 白水社
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-560-09711-3
4-560-09711-9
税込価格 5,280円
頁数・縦 352,35P 22cm

商品内容

文学賞情報

2019年 第41回 サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

要旨

ボッティチェッリ『春』に描かれたのは、実在の庭だったのか。博物知識の集積場にして、美術品の展覧スペース、政治的なプロパガンダ装置―初期近代イタリアを彩る数々の名苑奇園の内に、当時の自然観や美学、哲学、科学、工学が混淆する創造的瞬間を見る、新しい文化史。図版多数収録。

目次

序 イタリア・ルネサンス庭園史の射程
第1章 古代・中世の庭園文化
第2章 ルネサンスにおける風景の発見
第3章 メディチ家の初期のヴィッラ庭園
第4章 天才ドナート・ブラマンテの造園革命とその影響
第5章 象徴化するランドスケープ―ラッファエッロの夢
第6章 庭園に再現された地誌―庭を読む視点の誕生
第7章 コレクション空間としての庭園―「庭の掟」と植物園の世界
第8章 黄金時代―ヴィッラ・デステとヴィッラ・ランテ
第9章 マニエリスム庭園の極北―グロッタ・グランデとプラトリーノ
結び 終わらない宴

おすすめコメント

初期近代イタリアを彩る数々の名苑奇園の内に、当時の自然観や美学、哲学、科学、工学が混淆する創造的瞬間を見る、新しい文化史。

著者紹介

桑木野 幸司 (クワキノ コウジ)  
1975年、静岡県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)(ピサ大学)。第八回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞。現在、大阪大学大学院文学研究科准教授。専門は、西洋美術・建築・都市史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)