野生の営みを見つめた十余年の日々を綴る北の森の報告書。傷ついた野生動物を治療して森に帰す獣医師が、北の大地に生きるリスたちの愛らしくもたくましい姿を、同じ森に住む隣人として、あたたかい眼差しで見つめて綴る観察記。退院していった後も続く“元患”たちとの触れ合い…その中で見えてきた、知られざるリスたちの生態―巣作り、恋、出産、子育て、旅立ち、そして別れ―を、四季折々の北海道の美しい森の風景の中でとらえたハートウォーミングな写真集。「キタキツネ」に続くもうひとつのライフワーク、ここに完結！