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赤い髪の女

出版社名 早川書房
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-15-209888-7
4-15-209888-0
税込価格 2,530円
頁数・縦 289P 20cm

商品内容

要旨

ある晩、父が失踪した。少年ジェムは、金を稼ぐために井戸掘りの親方に弟子入りする。厳しくも温かい親方に父の姿を重ねていたころ、1人の女に出会う。移動劇団の赤い髪をした女優だ。ひと目で心を奪われたジェムは、親方の言いつけを破って彼女の元へ向かった。その選択が彼の人生を幾度も揺り動かすことになるとはまだ知らずに。父と子、運命の女、裏切られた男…。いくつもの物語が交差するイスタンブルで新たな悲劇が生まれる。ノーベル文学賞作家の傑作長篇。

おすすめコメント

トルコの井戸掘りの親方と弟子。父と子のような彼らの前に、1人の女が現れた。女の赤い髪に心奪われた弟子は、親方の言いつけを破って女の元へ向かった。その選択が彼の人生を幾度も揺り動かすことになるとはまだ知らずに。稀代のストーリーテラーによる傑作

著者紹介

パムク,オルハン (パムク,オルハン)   Pamuk,Orhan
1952年、イスタンブル生まれ。トルコ初のノーベル文学賞作家。イスタンブル工科大学で建築を学んだ後、イスタンブル大学でジャーナリズムの学位を取得。その後、コロンビア大学客員研究員としてアメリカに滞在した。1982年発表のデビュー作『ジェヴデット氏と息子たち』(未訳)がトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。その後に発表した作品もトルコ、ヨーロッパの主要文学賞に輝き、世界的な名声を確立する。1998年発表の『わたしの名は赤』はニューヨーク・タイムズをはじめとする世界の有力紙誌で激賞され、国際IMPACダブリン文学賞を受賞。2002年の『雪』も同様の高評価を受け、2006年にはノーベル文学賞を受賞した
宮下 遼 (ミヤシタ リョウ)  
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、大阪大学言語文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)