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〈現実〉とは何か 数学・哲学から始まる世界像の転換

筑摩選書 0182

出版社名 筑摩書房
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-480-01690-4
4-480-01690-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 266P 19cm

商品内容

要旨

「現われの学」としての現象学と、「同じさの数学」としての圏論がひとつになる。思考と生、その両方に関わる根本原理を追究した画期的試論。

目次

第1章 実体から不定元へ―「量子場」概念の根本的再考(「場」とは何か―二重スリットの実験から
粒子も場も実体ではない―真に現われているものへ ほか)
第2章 「数学」とは何をすることなのか―非規準的選択(数学における非規準的選択
非規準的選択と普遍性 ほか)
第3章 「現われること」の理論―現象学と圏論(現象学における「変わらないもの」
圏から「同じもの」へ ほか)
第4章 置き換え可能性から自由へ―現実論のポテンシャル(再び置き換え可能性をめぐって
「私」―「自己」の問題 ほか)
第5章 “自由”から現実を捉えなおす―決定論から非可換確率論へ(決定論を吟味する
因果のなかでの自由―現実の一般構造 ほか)

おすすめコメント

数学(圏論)と哲学(現象学)の対話から〈現実〉の核心が明らかにされる! 実体的な現実観を脱し、自由そのものである思考へ。学問の変革を促す画期的試論。

著者紹介

西郷 甲矢人 (サイゴウ ハヤト)  
1983年生まれ。長浜バイオ大学バイオサイエンス学部准教授。専門は、数理物理学(非可換確率論)。京都大学理学研究科(数学・数理解析専攻)博士後期課程修了。博士(理学)
田口 茂 (タグチ シゲル)  
1967年生まれ。北海道大学大学院文学研究院教授、同大学人間知・脳・AI研究教育センター(CHAIN)センター長。専門は、西洋近現代哲学(特に現象学)など。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、同研究科博士後期課程にて単位取得後、2003年ドイツ・ヴッパータール大学にて哲学博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)