マクロ経済学の再構築 ケインズとシュンペーター
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2020年8月 |
ISBNコード |
978-4-00-024830-3
(4-00-024830-8) |
税込価格 | 8,800円 |
頁数・縦 | 354P 22cm |
商品内容
要旨 |
経済危機に対して各国で採られている経済政策の多くは、ケインズ経済学が教える財政出動と金融緩和であり、ここ半世紀近く主流を占めている新古典派マクロ経済学、すなわち「ミクロ的基礎づけを有するマクロ経済学」が勧める政策ではない。なぜ現在のマクロ経済学は、現実の危機に無力なのか。それは、現実を直視せず、「数学的な知的遊戯」におぼれているからではないか。本書では、自然科学分野の一般的なツールである「統計物理学」に学び、経済学の巨星ケインズとシュンペーターの遺産を融合することで、現実の経済を解明し有効な処方箋を描くことのできる、マクロ経済学のあるべき姿を提示する。 |
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目次 |
第1章 標準的な「ミクロ的基礎づけ」はなぜ間違っているのか |
出版社・メーカーコメント
「ケインズ経済学はミクロ的基礎づけを持たない」という批判の下に出来上がった現代のマクロ経済学は、数学的には洗練されたが、リーマンショック時に分かった様に現実経済を説明できない。本書では、経済物理学という新たな道具を用い、ケインズとシュンペーターの遺産を生かし、現実を説明できるマクロ経済学を志向する。