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ウィトゲンシュタインの愛人

出版社名 国書刊行会
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-336-06657-2
4-336-06657-4
税込価格 2,640円
頁数・縦 321P 20cm

商品内容

要旨

地上から人が消え、最後の一人として生き残ったケイト。彼女はアメリカのとある海辺の家で暮らしながら、終末世界での日常生活のこと、日々考えたとりとめのないこと、家族と暮らした過去のこと、生存者を探しながら放置された自動車を乗り継いで世界中の美術館を旅して訪ねたこと、ギリシアを訪ねて神話世界に思いを巡らせたことなどを、タイプライターで書き続ける。彼女はほぼずっと孤独だった。そして時々、道に伝言を残していた…ジョイスやベケットの系譜に連なる革新的作家デイヴィッド・マークソンの代表作にして、読む人の心を動揺させ、唯一無二のきらめきを放つ、息をのむほど知的で美しい“アメリカ実験小説の最高到達点”。

著者紹介

マークソン,デイヴィッド (マークソン,デイヴィッド)   Markson,David
1927年ニューヨーク州オールバニー生まれ。2010年没。小説家、詩人。若い頃はコロンビア大学などで創作を教えるかたわら、娯楽的な作品を執筆した。60歳の年に発表した『ウィトゲンシュタインの愛人』(1988年)が傑作として注目を浴びた
木原 善彦 (キハラ ヨシヒコ)  
1967年生まれ。京都大学大学院修了。大阪大学大学院言語文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)