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国境の思想 ビッグデータ時代の主権・セキュリティ・市民

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-00-022973-9
4-00-022973-7
税込価格 5,060円
頁数・縦 284P 21cm

商品内容

要旨

9.11以後の国境は、両国を切り離す境界線ではなく、共同管理運営の役割を果たすようになってきた。そしてビッグデータとセキュリティ技術の進展を通じて、世界の生政治化を促す場として作用している。こうした国境のあり方は、グローバリズムの時代に市民主権やセキュリティをどのように変化させていくのか。進展しつつあるグローバルな政治状況を、気鋭の政治学者が描き出す。

目次

境界―厚い境界と薄い境界
第1部 外縁部(「壁」とその影―境界地域のセキュリティ
一つの境界、二人の主権者?
境界共同管理、コスモポリタニズムと帝国の亡霊)
第2部 入国検問所(最小の警察官―ビッグデータ、セキュリティ、そしてアイデンティフィケーションをめぐる政治
主権、セキュリティおよび信頼をめぐる政治
デジタルの暗闇の中へ―データ、グローバルなファイヤーウォール、セキュリティの将来)

おすすめコメント

9.11後、セキュリティの技術とビッグデータの進展は、国境の意味づけ、そしてあり方そのものを大きく変えた。我々はどのように国境を位置づけているのか、国境は個人や社会にどう影響するか、そして脅かされる人権や正義をどのように確保するべきなのか。多数の資料や取材、政治理論から示す国境論。

出版社・メーカーコメント

9.11後、セキュリティの技術とビッグデータの進展は、国境の意味づけ、そしてあり方そのものを大きく変えた。我々はどのように国境を位置づけているのか、国境は個人や社会にどう影響するか、そして脅かされる人権や正義をどのように確保するべきなのか。多数の資料や取材、政治理論から示す国境論。

著者紹介

ロンゴ,マシュー (ロンゴ,マシュー)   Longo,Matthew
ライデン大学(オランダ)専任講師(政治学)。オクスフォード大学・セント・アンズ・カレッジ、クレーマン・ジュニア・リサーチ・フェロー(政治・政治思想)を経て現職。Ph.D(イェール大学、2014年)。2016年に政治哲学分野の最優秀博士論文(政治哲学)を選ぶアメリカ政治学会のレオ・シュトラウス賞を受賞
庄司 克宏 (ショウジ カツヒロ)  
慶應義塾大学大学院法務研究科教授/ジャン・モネEU研究センター所長。日本EU学会元理事長、現理事。2002年、欧州委員会よりジャン・モネ・チェア授与。2009‐10年外務省日EU関係有識者委員会委員。専門は、EUの法と政策、欧州政治、国際組織(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)