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日本の包茎 男の体の200年史

筑摩選書 0205

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-480-01723-9
4-480-01723-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 276P 19cm

商品内容

要旨

仮性包茎は医学上、病気ではなく、手術も不要である。日本人男性の半数以上が仮性包茎とされている。多数派であるのに多くの男性がこれを恥じ、秘密にしようとするのはなぜか。そのままでは女性に嫌われると一部の美容外科医は言い募り、男性による嘲弄の対象ともなってきた。仮性包茎を恥じる感覚は、どのようにして形成されたのか。江戸後期から現代まで、医学書から性の指南書、週刊誌まで、膨大な文献を読み解き、仮性包茎をめぐる感覚の二〇〇年史を描き出す。歴史社会学者による本邦初の書!

目次

序章 なぜ仮性包茎の歴史なのか
第1章 恥と包茎―一九四〇年代半ばまで
第2章 包茎手術の商品化―戦後の混乱期から一九六〇年代まで
第3章 青年と包茎―一九七〇年代から九〇年代まで
第4章 中高年と包茎―一九八〇年代から現代まで
終章 包茎手術のたそがれ

出版社・メーカーコメント

多数派なのに思い悩み、医学的には不要な手術を選ぶ男たち。仮性包茎はなぜ恥ずかしいのか。幕末から現代までの文献を解読し深層を浮かび上がらせた快作!

著者紹介

澁谷 知美 (シブヤ トモミ)  
1972年、大阪市生まれ。東京大学大学院教育学研究科で教育社会学を専攻。現在、東京経済大学全学共通教育センター准教授。博士(教育学・東京大学)。ジェンダー及び男性のセクシュアリティの歴史を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)