気候を操作する 温暖化対策の危険な「最終手段」
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2021年3月 |
ISBNコード |
978-4-04-400611-2
(4-04-400611-3) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 239P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 地球温暖化による気候変動は激しさを増しており、米国大統領の呼びかけで「気候変動サミット」が開催されるなど、国際的枠組みでの取り組みが進んでいる。そうした取り組みのほとんどはCO2排出量削減だが、対策の進展が遅いため、直接的に気候を操るという「気候工学」の研究も行われている。本書では、CO2を大気から回収する「CO2除去」、地球に降り注ぐ太陽光を人工的な手段で減らし地表の温度を下げる「太陽放射改変」という2種類に分けられる気候工学技術の概要、効果、危険性について詳しく解説している。太陽放射改変の中でも、特に効果が期待でき、シミュレーションなどの研究が進んでいる「成層圏エアロゾル注入」は、大規模な火山噴火で一時的に気温が下がる現象を応用。成層圏に硫酸エアロゾルなどの浮遊性の微粒子を注入し、太陽光を宇宙に反射させる技術だ。しかし、地球全体を冷却するという技術は多大なリスクも伴う。著者は東京大学未来ビジョン研究センター准教授。一般財団法人電力中央研究所社会経済研究所主任研究員等を経て現職。気候政策(モデルによるシナリオ分析)、ジオエンジニアリングのガバナンス(公衆関与)を専門としている。 |
商品内容
要旨 |
進む温暖化。止まらない気候変動。温室効果ガス排出量ゼロなど対策を打ち出す各国だが、最新の研究が示すのは「これらの対策では、温暖化は止まらない」という事実だ。そんな中、欧米を中心に注目を集めている最新技術、それが気候工学(Geoengineering)である。「大気中からCO2を直接回収する」「成層圏に微粒子を撒いて太陽光を遮る」など、温暖化対策の「最終手段」の概要・効果・危険性について、日本の第一人者が解説する。 |
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目次 |
第1章 深刻化する気候変動 |
出版社・メーカーコメント
省エネでは、間に合わない。世界で話題沸騰、温暖化対策の最前線を紹介!大気中のCO2を直接回収、成層圏に微粒子を撒いて太陽光を遮る……最先端の温暖化対策は、「人類が気候を操る」レベルまで達している。世界で話題沸騰の技術の概要・効果・危険性について、日本の第一人者が解説。