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後期日中戦争 太平洋戦争下の中国戦線

角川新書 K−354

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-04-082366-9
4-04-082366-4
税込価格 1,012円
頁数・縦 277P 18cm

商品内容

要旨

日本人は、日中戦争を未だ知らない。1937年の盧溝橋事件、南京事件や38年の重慶爆撃までは有名だ。しかし、41年12月の太平洋戦争開戦後、中国戦線で日本軍がどのような作戦を展開していたのかは、対米戦の陰に隠れ、意外な程に知られていない。主要作戦に従軍し続けた名古屋第三師団の軌跡から、泥沼の戦いとなった中国戦線の実像を気鋭の中国史研究者が描く。空白を埋める新たな日中戦争史!

目次

第1章 最初の敗北―第二次長沙作戦(因縁の長沙
日中両軍の作戦部隊の戦力比較
「天炉」の中へ
長沙攻略戦
長沙突入と敗走)
第2章 細菌戦の戦場―浙〓作戦(大本営のプライドをかけた戦い
敵味方を苦しめた細菌戦)
第3章 暴虐の戦場―江南殱滅作戦と廠窖事件(江南の敵野戦軍を撃滅せよ
「太平洋戦争期で最大の虐殺」はあったか)
第4章 毒ガス戦の前線―常徳殱滅作戦(明確な戦略なき作戦
第六戦区主力との戦い
常徳城の占領)
第5章 補給なき泥沼の戦い―一号作戦(大陸打通作戦)(一号作戦
湘桂作戦)

出版社・メーカーコメント

真珠湾攻撃の裏で起きていた、敗北。41年以降の中国戦線の実像を描く!南京事件1937年、重慶爆撃1938年。41年12月以降、日本軍はどのような作戦を展開していたのか?その成否は?空白となっていた後期日中戦争の歴史を埋める。中国戦線は太平洋戦争に引きずり込まれた!

著者紹介

広中 一成 (ヒロナカ イッセイ)  
1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知大学非常勤講師。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)