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花岡の心を受け継ぐ 大館市が中国人犠牲者を慰霊し続ける理由

出版社名 かもがわ出版
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-7803-1168-6
4-7803-1168-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 221,18P 19cm

商品内容

目次

第1章 出発期 行政の責任で慰霊を開始した山本常松さんのこと(花岡町での開始から花矢町へ、そして大館市への引き継ぎへ
山本町長と信正寺住職―ご子息の山本陽一さん(九二歳)に聞く
市民運動の側から見た山本町長―谷千田恒夫さん(八一歳)に聞く
再び信正寺住職のこと―怨親平等)
第2章 発展期 大館市による継承と革新市政時代を中心に―石田寛さん(七四歳)に聞く(市議会議員になるまでの花岡にまつわる体験
保守市政から革新市政への転換期に
県議会議員として大館市の慰霊にかかわる)
第3章 定着期 保守市政時代も続いてきた死者を悼む心―小畑元さん(七二歳)に聞く(市長になっても最初に直面した慰霊式の継続
地方自治体が慰霊を続ける意味
保守が慰霊式をずっと続けたのはなぜか
再び自治体が慰霊式を継続したことの意味
“spontaneity”と言うしかない)
第4章 市民運動の側から市政を見つめてきて―川田繁幸さん(六八歳)に聞く(花岡事件とのさまざまなかかわり
記念館の建設につながった戦後の市民運動
大館市が慰霊式を続けてきた意味)
補章 花岡、西松、三菱マテリアルの和解から学ぶこと―内田雅敏さん(七六歳)に聞く(戦後はじめての和解となった花岡和解の意味
法律の壁を乗り越えた西松建設の和解
日本政府も事実上後押しした三菱マテリアルの和解
三つの和解が現代に問いかけるもの)

出版社・メーカーコメント

終戦前の中国人強制労働の中で犠牲者が最大で集団脱走もあった花岡事件。保革を超えて大館市が慰霊してきた理由を関係者の証言で綴る。

著者紹介

池田 香代子 (イケダ カヨコ)  
ドイツ文学翻訳家、口承文芸研究家。1948年生まれ、東京都立大学人文学部独文学科卒。著訳書多数
石田 寛 (イシダ ヒロシ)  
秋田県議会議員(7期)。1947年大館市生まれ、日本大学商学部卒業後、大館市議(4期)。マリ共和国への支援米活動など市民運動を広く展開
小畑 元 (オバタ ハジメ)  
元秋田県大館市長(1991‐2015年)。1948年生まれ。東京大学文学部及び工学部卒業後、建設省海外協力官、青森大学教授などを歴任
川田 繁幸 (カワタ シゲユキ)  
弁護士。1953年生まれ、東北大学法学部卒。1999年度秋田弁護士会会長。日中平和大館会議代表、NPO花岡平和記念会理事長
内田 雅敏 (ウチダ マサトシ)  
弁護士。1945年生まれ。中国人強制労働、靖国問題などに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)