• 本

極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる

DOJIN選書 90

出版社名 化学同人
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-7598-1689-1
4-7598-1689-5
税込価格 1,870円
頁数・縦 226P 19cm

商品内容

要旨

数十年に一度という極端な豪雨は、なぜ頻発するようになったのか。本書ではまず、直近10年の豪雨災害を振り返り、その発生状況を整理する。そのうえで、気象のメカニズムをやさしく説き起こし、豪雨をもたらす要因、線状降水帯や台風と豪雨の関係などまでを解説。また、しばしば豪雨との関係がささやかれる地球温暖化の現状に加え、豪雨への影響を評価する、イベント・アトリビューションによる最新研究を紹介する。気象情報を上手に活用し、豪雨にどう備えればよいかがわかる1冊。

目次

第1章 21世紀はじめに発生した豪雨を振り返る(気象庁が命名する豪雨
九州から東北まで広がった「令和2年7月豪雨」 ほか)
第2章 豪雨はなぜ発生するのか?(雨のもとになる水蒸気
水蒸気が水や氷になるためには ほか)
第3章 豪雨をとらえる(雨の状況を把握する―アメダスと気象レーダー
雨量計の観測と気象レーダーの融合―解析雨量 ほか)
第4章 進む地球温暖化(似ているようで異なる気候と気象
地球温暖化とは ほか)
第5章 近年の豪雨は地球温暖化のせいなのか?(異常気象とは
イベント・アトリビューション ほか)

著者紹介

川瀬 宏明 (カワセ ヒロアキ)  
1980年生まれ。2007年、筑波大学大学院生命環境科学研究科地球環境科学専攻修了。海洋研究開発機構、国立環境研究所などを経て、現在、気象庁気象研究所応用気象研究部主任研究官。博士(理学)。気象予報士。専門は気象学・気候学、雪氷学。2019年度日本雪氷学会平田賞、2020年度日本気象学会正野賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)