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学問の自由の国際比較 歴史・制度・課題

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-00-061523-5
4-00-061523-8
税込価格 6,490円
頁数・縦 317,27P 22cm

商品内容

要旨

「学問の自由」とは何であるのか。学問の自由は日本では長らく「大学自治」と同義とされてきたが、その理解では到底おさまらない現実が出来して久しい。公共部門への市場原理の導入とグローバリゼーションの進展とともに、学問共同体たる大学の存立基盤が揺るがされる一方、研究者や機関に対し、学問の自由を保障するための国際規範の形成も進んできた。その理念の生成と発展において異なる道を辿った各国の法と保障の体系、近年の侵害事象や「大学改革」に発する問題群を網羅する基本文献。

目次

序章 現代社会における学問の自由の生成と動態
第1部 学問の自由の制度化と動態(ドイツにおける学問の自由の生成と制度化
フランスにおける大学の自由)
第2部 学問の自由の伝播と制度化(アメリカにおける学問の自由の受容と制度化
戦前日本の学問の自由の形成
戦後日本の学問の自由の制度化)
第3部 現代社会と学問の自由の変動(国境を越えた学問の自由規範の生成
アメリカの大学における国家安全保障と学問の自由
大学の企業的経営と学問の自由―ドイツにおける「マネージメント大学」の出現とその憲法的統制
中国における学問の自由)
終章 学問の自由の現在と課題

出版社・メーカーコメント

「学問の自由」は世界的変動の中にあり、旧来の「大学」対「外部」の構図では捉えきれなくなった。その思想生成の歴史から、欧州、米国、日本、中国など各国の法と保障の体系、近年の侵害事象や「大学改革」に発する新しい問題群を網羅する基本文献。編者以外の執筆者=藤井基貴、栗島智明、堀口悟郎、船勢肇。

著者紹介

羽田 貴史 (ハタ タカシ)  
1952年生まれ。広島大学高等教育研究開発センター客員教授、広島大学・東北大学名誉教授。大学史、教育社会学、高等教育論
松田 浩 (マツダ ヒロシ)  
1972年生まれ。成城大学法学部教授。憲法学
宮田 由紀夫 (ミヤタ ユキオ)  
1960年生まれ。関西学院大学国際学部教授。アメリカ経済論、産業組織論
藤井 基貴 (フジイ モトキ)  
1975年生まれ。静岡大学教育学部准教授。教育学、哲学、歴史学
栗島 智明 (クリシマ トモアキ)  
1989年生まれ。埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)