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非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略

集英社新書 1132

出版社名 集英社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-08-721232-7
4-08-721232-7
税込価格 990円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

世界に大きな衝撃を与えたロシア軍のウクライナ侵攻。この戦争が突きつけた現状の国際秩序の問題点と、日本の安全保障をめぐる環境の変化と対応策を、歴代内閣の安全保障・危機管理関係の実務を担当した柳澤氏、国連PKO紛争調停実務経験者の伊勢崎氏、元防衛研究所の安全保障研究者の加藤氏、自衛隊元空将補の林氏といった軍事のリアルを知る専門家が語り合う。「侵略の脅威」「台湾情勢」を口実に中国を念頭にした軍拡に舵をきる日本の問題点も検証。改憲、防衛費の拡大、敵基地先制攻撃、核共有など抑止力の議論が暴走しがちな現状への疑義を呈し、徹底的に戦争を回避する国家としての日本の在り方、「非戦の安全保障論」を示す。

目次

第1章 ロシアのウクライナ侵攻をどう受け止めたか―冒頭発言(戦争をどう止めるかを考える材料に
ロシアの上位目標はウクライナの「内陸国化」
国際政治学はすべてご破算になった
敵も味方も一緒になって戦後秩序をつくれるか)
第2章 新しい国際秩序は形成できるか、その条件は何か(大国に任せない国際秩序は形成されるか
中露対西側という対決構図をつくらないために
国連総会の役割を重視すことが重要である)
第3章 アジアへの影響と日本が果たすべき役割(台湾有事に際して日本はどう対応すべきか
ウクライナであぶり出された核抑止の問題点
日本は何ができるか、何をすべきか)
第4章 戦争を回避する日本としての国家像を考える(抑止力に代わるものはあるのか
国民を戦争に動員する国家でいいのか
「身捨つるほどの祖国はありや」)
第5章 開戦から一〇〇日を過ぎた時点で―寄稿(プーチンの戦争と戦後処理ないし秩序の回復
ウクライナ・ロシア戦争の省察
戦争犯罪を裁く法体系

出版社・メーカーコメント

安全保障と軍事のリアルを知る専門家による、非戦の論理 ◆内容紹介◆世界に大きな衝撃を与えたロシア軍のウクライナ侵攻。この戦争が突きつけた現状の国際秩序の問題点と、日本の安全保障をめぐる環境の変化と対応策を、歴代内閣の安全保障・危機管理関係の実務を担当した柳澤氏、国連PKO紛争調停実務経験者の伊勢崎氏、元防衛研究所の安全保障研究者の加藤氏、自衛隊元空将補の林氏といった軍事のリアルを知る専門家が語り合う。「侵略の脅威」「台湾情勢」を口実に中国を念頭にした軍拡に舵をきる日本の問題点も検証。改憲、防衛費の拡大、敵基地先制攻撃、核共有など抑止力の議論が暴走しがちな現状への疑義を呈し、徹底的に戦争を回避する国家としての日本の在り方、「非戦の安全保障論」を示す。 ◆目次◆はじめに第一章 ロシアのウクライナ侵攻をどう受け止めたか1 戦争をどうとめるかを考える材料に2 ロシアの上位目標はウクライナの「内陸国化」3 国際政治学はすべてご破算になった4 敵も味方も一緒になって戦後秩序をつくれるか第二章 新しい国際秩序は形成できるか、その条件は何か1 大国に任せない国際秩序は形成されるか2 中露対西側という対決構造をつくらないために3 国連総会の役割を重視することが重要である第三章 アジアへの影響と日本が果たすべき役割1 台湾有事に際して日本はどう対応すべきか2 ウクライナであぶり出された核抑止の問題点3 日本は何ができるか、何をすべきか第四章 戦争を回避する日本としての国家像を考える1 抑止力に代わるものはあるのか2 国民を戦争に動員する国家でいいのか3 「身捨つるほどの祖国はありや」第五章 開戦から一〇〇日を過ぎた時点で1 プーチンの戦争と戦後処理ないし秩序の回復2 ウクライナ・ロシア戦争の省察3 戦争犯罪を裁く法体系を日本でも4 ウクライナ戦争の教訓は何なのかおわりに―停戦協議の行方と日本の役割

著者紹介

柳澤 協二 (ヤナギサワ キョウジ)  
1946年生。元内閣官房副長官補・防衛庁運用局長。国際地政学研究所理事長。自衛隊を活かす会代表
伊勢〓 賢治 (イセザキ ケンジ)  
1957年生。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。PKO幹部として紛争各地で武装解除を指揮
加藤 朗 (カトウ アキラ)  
1951年生。防衛庁防衛研究所を経、桜美林大学リベラルアーツ学群教授及び国際学研究所所長
林 吉永 (ハヤシ ヨシナガ)  
1942年生。国際地政学研究所理事・事務局長。元空将補。第七航空団司令、元防衛研究所戦史部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)