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リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 上

出版社名 NHK出版
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-14-081936-4
4-14-081936-7
税込価格 2,640円
頁数・縦 413P 19cm
シリーズ名 リアリティ+

商品内容

要旨

私たちがいるこの世界は本物なのだろうか?それが「確か」だとなぜわかるのか?テクノロジーが急速な発展を遂げるなか、古くて新しい哲学的難問があらためて問い直されている―現実とは何か、どのようにしてそれを知ることができるのか。「シミュレーション仮説」「可能世界」「水槽の中の脳」など、さまざまな思考実験を通じ、見えてくるものとは。現代哲学の第一人者チャーマーズが、哲学とテクノロジーを大胆に融合させ、新しい現実、新しい世界観を提示する。

目次

テクノフィロソフィーの冒険
第1部 バーチャル世界に関する重要な問い(これは実在するのか?
シミュレーション説とは何か?)
第2部 知識を疑う(私たちに知識はあるのか?
外部世界は本当にあるのか?
私たちはシミュレーションの中にいるのだろうか?)
第3部 リアリティの定義(リアリティとは何か?
神はひとつ上の階層にいるハッカーなのか?
宇宙は情報でできているのか?
シミュレーションがビットからイット説をつくったのか?)
第4部 VRテクノロジーがつくる現実世界(VRヘッドセットは現実をつくり出すのか?
VR機器は錯覚を生む機械なのか?
ARは真の実在なのか?
ディープフェイクにだまされないためには)

出版社・メーカーコメント

この世界は本物なのか? VRやAR、メタバースの普及により「現実」の捉え方が激変した現代。哲学の鬼才が、テクノロジーが生む新たな課題と、〈シミュレーション仮説〉〈ビットからイット仮説〉など画期的な思考実験をもとに「リアリティ(現実)」の真実に迫る。吉川浩満、山本貴光、読書猿各氏絶賛!

著者紹介

チャーマーズ,デイヴィッド・J. (チャーマーズ,デイヴィッドJ.)   Chalmers,David J.
1966年オーストラリア、シドニー生まれ。哲学者および認知科学者。ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター。アデレード大学で数学とコンピュータサイエンスを学ぶ。オックスフォード大学でローズ奨学生として数学を専攻後、インディアナ大学で哲学・認知科学のPh.D.を取得。ワシントン大学マクドネル特別研究員(哲学・神経科学・心理学)、カリフォルニア大学教授(哲学)、アリゾナ大学教授(哲学)、同大学意識研究センターのアソシエイトディレクターなどを歴任。専門は心の哲学、認識論、言語哲学、形而上学。2015年ジャン・ニコ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)