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岡倉天心とインド 「アジアは一つ」が生まれるまで

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-7664-2889-6
4-7664-2889-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 224,71P 20cm

商品内容

要旨

オリエンタリズムに抗し、アジア独自の「美術史」を打ち立てようとした、日印共闘のドラマ―。西洋が「美術」の基準とされた植民地時代のインドで邂逅した岡倉と近代インドの先覚者たちの、国境を越えた知的変革の軌跡を、日印の資料を紐解いて描き出す。

目次

第1章 岡倉天心のインド体験
第2章 越境するアジア知識人
第3章 岡倉天心の「転向」
第4章 ヴィヴェーカーナンダと日本
第5章 インド社会像の探求
第6章 反響するインド美術史観
終章 切り開かれた地平―多様な「アジア」へ

出版社・メーカーコメント

後年の岡倉が、アジアの連帯意識を強めるようになった経緯は何だったのか。西洋の植民地主義に抵抗し、アジア美術の固有の価値を打ち立てようとした日本とインドの思想家たちの相互交渉の広がりの中から、新たな天心像を浮かび上がらせようとする意欲作。

著者紹介

外川 昌彦 (トガワ マサヒコ)  
1964年生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。1992‐97年にインドに留学し、ベンガルの農村社会で住み込み調査を行う。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士号(社会学)。専門は、文化人類学、宗教学、ベンガル文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)