左利きの言い分 右利きと左利きが共感する社会へ
PHP新書 1367
出版社名 | PHP研究所 |
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出版年月 | 2023年9月 |
ISBNコード |
978-4-569-85553-0
(4-569-85553-9) |
税込価格 | 1,210円 |
頁数・縦 | 274P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 近年、SDGsの観点から「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」への意識が高まっている。この流れの中でスポットが当たっているのが「左利き」だ。人口の約10%いるとされ「最大級のマイノリティ」ともいえる左利きだが、病気や障害である訳でもなく、その境遇や苦労が問題視されることは多くなかった。本書では、自身も左利きで、長年利き手に関する調査を行っている著者が、左利きが生まれる割合や左利きが生活で味わう不便さ、利き手矯正の歴史、左利きがもたらす利点、右利きとの相互理解といった、左利きに関する多様なトピックを網羅して解説。多数派である右利きに合わせて設計された社会が、知らず知らずのうちに左利きに負担を強いている点を指摘し、左利きにとってやさしい、包摂的な社会へと移行する必要性を訴えている。著者は英国滞在中、左利き専門店に入ったことがきっかけで利き手への探求心が開花。2018年にウェブサイト「日本左利き協会」を設立し、左利きにとって役立つ情報発信や総合学習への協力など、左利きと右利きがともに共感し合えるコミュニティづくりに取り組んでいる。 |
商品内容
要旨 |
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」など、左利きならではの不便は多々存在する。さらに、かつては左利きだと結婚に差し障りが生じたことすらあったという。左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介。坂本龍一や石原慎太郎など左利きの著名人のエピソードも語る。 |
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目次 |
序章 左利きはどのくらい存在し、なぜ生まれるのか |
出版社・メーカーコメント
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」「ハサミや定規、スープをすくうレードルが扱いにくい」など、左利きならではの不便は多々存在する。さらに、かつては左利きだと結婚に差し障りが生じたことすらあったという。中国の古典『礼記』に「食事をする手は右手」と記されているため、日本では長らく左手で箸を持つのは不作法と見なされ、左手で箸を持つ女性は「親の躾がなってない」と判断されることがあったのだ。本書では左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介。坂本龍一や石原慎太郎など左利きの著名人のエピソードも語る。●人類における左利きの割合−−世界と日本●なぜ左利きが誕生するのか?●「左利きは九年寿命が短い」説●儒教の教え−−「食事をする手は右手」●日本神道の教え−−「左は右よりも尊い」 ●左利きだとお嫁にいけない?! ●「左利きは右脳型」説は本当?●左利きの才人、偉人たち●左利きへの共感を示した米津玄師