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未知なる地球 無知の歴史18−19世紀

出版社名 藤原書店
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-86578-397-1
4-86578-397-0
税込価格 2,970円
頁数・縦 265P 20cm

商品内容

要旨

「地球」をめぐる想像力の歴史。深海、極地、高山、火山、氷河、高空、そして地下…地球上で、人間が到達できず、知ることのできない領域は、夢と恐怖と想像力の強烈な源泉となってきた。過去の人間が「知らなかったこと」を見極めることで、その感性と世界観の再現に挑む、「感性の歴史」の第一人者によるスリリングな意欲作。

目次

第1部 啓蒙時代における地球知識の貧しさ(リスボンの「大惨事」(一七五五年)
地球の年齢
地球の内部構造を思い描く
極地に関する無知
深海の解きがたい謎
山の発見
理解できない氷河
火山の魅惑
恐るべき大気現象
上空制覇の始まり
啓蒙時代末期における無知)
第2部 ゆっくりと減少した無知(一八〇〇‐一八五〇年)(氷河についての理解
地質学の誕生
火山と「乾いた霧」の謎
深海と知られざるものの恐怖
雲の解読とビューフォート風力階級
謎が解けない極地
一八六〇年代初頭における無知)
第3部 地球と無知の減少(一八六〇‐一九〇〇年)(深海調査
大気力学の確立
空中旅行、対流圏と成層圏
火山調査と地震学の確立
氷の帝国を測定する
水流のさまざまな謎の解明に向けて―河川学、水理学、洞穴学
地表の新たな解読
北極に不凍港は存在したのか?
地球知識の関する大衆化の遅さ
二十世紀初頭における無知の大きさ)

著者紹介

コルバン,アラン (コルバン,アラン)   Corbin,Alain
1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972‐1986)。1987年よりパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ)教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当。現在は同大学名誉教授。“感性の歴史家”としてフランスのみならず西欧世界の中で知られており、近年は多くの後続世代の歴史学者たちをまとめる存在としても活躍している
築山 和也 (ツキヤマ カズヤ)  
1966年、静岡県生まれ。ナント大学文学博士。1999年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は19世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)