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虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督

出版社名 集英社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-08-790149-8
4-08-790149-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 319P 19cm

商品内容

要旨

プロ野球経験なしのジイさんが指揮官って、なんでやねん!?1955年、突然の不可解な人事でチームの何かが狂い始めた。猛虎史に残る最大のミステリー、第8代監督・岸一郎の奇っ怪な真相に迫るエンタメ・ノンフィクション!

目次

第1章 第8代監督 岸一郎
第2章 ベテランを殺す
第3章 1955年の33試合
第4章 ミスタータイガース
第5章 消えた老人を追って
第6章 苛政は虎よりも猛し

出版社・メーカーコメント

ついに18年ぶりの優勝を果たし、沸き立つ阪神タイガース。そのタイガースの歴史上、「最大のミステリー」とされる人物がいる。第8代監督・岸一郎。1955(昭和30)年シーズン、プロ野球経験ゼロの還暦を過ぎたおじいさんが、突然、タイガースの一軍監督に大抜擢されてしまったのだ。「なんでやねん?」 「じいさん、あんた誰やねん?」困惑するファンを尻目に、ニコニコ顔で就任会見に臨んだ岸一郎。一説には、「私をタイガースの監督に使ってみませんか」と、手紙で独自のチーム改革案をオーナーに売り込んだともいわれる。そんな老人監督を待ち構えていたのは、迷走しがちなフロント陣と、ミスタータイガース・藤村富美男に代表される歴戦の猛虎たち。メンツを潰された球団のレジェンド、前監督の松木謙治郎も怒りを隠さない。不穏な空気がチームに充満するなかで始まったペナントレース。素人のふるう采配と身勝手に振る舞う選手たちは互いに相容れず、開幕後、あっという間にタイガースは大混乱に陥っていく……。ファンでも知る人は少なく、球史でも触れられることのないこの出来事が単なる“昭和の珍事”では終わらず、タイガースの悪しき伝統である“お家騒動体質”が始まったきっかけとされるのは、なぜなのか?そもそも岸一郎とは何者で、どこから現れ、どこへ消えていったのか?大阪−満洲−敦賀。ゆかりの地に残された、わずかな痕跡。吉田義男、小山正明、広岡達朗ら当時を知る野球人たちの貴重な証言。没年すら不詳という老人監督のルーツを辿り、行方を追うことで、日本野球の近代史と愛憎渦巻く阪神タイガースの特異な本質に迫る!(著者について)村瀬秀信 (むらせ ひでのぶ)1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ケ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪。2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆。2017年から文春オンライン上で「文春野球コラムペナントレース」を主宰するほか、プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数。著書に『4522敗の記憶』(双葉社)、『止めたバットでツーベース』(双葉社)、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』シリーズ(講談社)などがある。

著者紹介

村瀬 秀信 (ムラセ ヒデノブ)  
1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ヶ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪し2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆する。プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)