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大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす

角川ソフィア文庫 C127−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-04-400798-0
4-04-400798-5
税込価格 1,386円
頁数・縦 316P 15cm

商品内容

要旨

天明期、江戸で狂歌が大流行した。狂歌とは、五七五七七の形式に載せて滑稽な歌を詠む文芸である。ブームの仕掛け人・大田南畝の昂揚感のある狂歌は多くの人を惹きつけ、誰もが気軽に参加できるその狂歌会は流行の発信源となった。楽しい江戸のまちの太鼓持ち「狂歌師」という役どころは、いかにして人びとを魅了したのか。平賀源内や山東京伝にも一目置かれ、蔦屋重三郎の良き助言者であった南畝の人物像がわかる決定版。

目次

序章 大田南畝という人
第1章 狂歌の大親分になるまで
第2章 言葉のチカラで「役」づくり
第3章 われらが江戸自慢の流儀
終章 文芸界の大御所「蜀山人」として

出版社・メーカーコメント

「世の中にたえて女のなかりせば男の心のどけからまし」で知られる狂歌の大親分・大田南畝。浮世の身分や職業とは異なる、言葉を尽くして繁昌を言祝ぐ、愉快で粋な「狂歌師」になるという新しい遊び方を提供した。参加型文芸ブームの立役者は、どのようにして江戸の人を巻き込んでいったのか。言葉のセンスはどう磨かれたのか。「めでたい江戸」のイメージを作った南畝の世の中の楽しみ方を、豊富な史料とともに描き出す。

著者紹介

小林 ふみ子 (コバヤシ フミコ)  
1973年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。法政大学文学部教授。専門は日本近世文学・文化。「大田南畝『七観』をめぐって―詩文と戯作」などで日本古典文学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)