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ひまわり

出版社名 幻冬舎
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-344-04354-1
4-344-04354-5
税込価格 2,090円
頁数・縦 482P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ひまわり

    プロローグでグイッと心をわしづかみにされる。
    この作品は著者の大きな節目を感じさせるほどに読み応えたっぷり。新川作品の魅力のひとつは、心地よい軽妙さ。淀みなく流れ、軽やかでありながら地に足が着いた文章は読む者にいっさいのストレスを感じさせずに没頭できる。それは背筋がピンと張った小説でないと成立しないことを本作で実感し、あらためて大きな魅力を感じた。あらゆる立場から切り込むことができるジャンルを超越した枠におさまらない作家。

    (2024年11月26日)

商品内容

要旨

おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束できない。できればこのまま退職してほしい」。途方に暮れ、役所で就労支援の相談をすると、すすめられたのは生活保護の申請。ひまりは自立を目指し司法試験受験を決意する。思い通りにならない身体でロースクールに通い始めるが、次々と壁が立ちはだかり…。

出版社・メーカーコメント

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。目が覚めると体が動かない。頸髄を損傷したのだ。24時間介護を受けながら過酷なリハビリをこなし、音声認識ソフトでのパソコン操作を習得。全ては復職のため。しかし突きつけられたのは厳しい現実だった。復職は期待できない。できればこのまま退職してほしいーー。「私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させてもらえないの?」

著者紹介

新川 帆立 (シンカワ ホタテ)  
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)