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新・動物の解放

出版社名 晶文社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-7949-7454-9
4-7949-7454-X
税込価格 4,400円
頁数・縦 447P 19cm

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要旨

気候変動対策や生物多様性の取り組みが進むなど、人類は今「自然との共存」を深く考慮した活動を求められているといえる。持続可能かつ真に公正な世界を実現するために、避けては通れないのが、50年前にピーター・シンガー氏が提起した「人間は動物に対しどのような倫理的責任を負うか」という議論である。
本書は、1975年に初版が刊行され、その後の動物解放運動、動物福祉の原点にもなった名著『動物の解放(原題:Animal Liberation)』の2度目の全面改訂版。動物実験や工場式畜産などで動物たちが過度の苦しみを与えられているとし、その現状を具体例を挙げながら指摘、人間以外の動物も含めた「平等」を実現するための議論と実践を説く。今回の改訂では、最新のデータや議論、気候変動や新型ウイルスなどのトピックスを織り込み、本文の3分の2を書き換えているという。
著者はオーストラリア出身の哲学者でプリンストン大学教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人である。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年2月7日]

商品内容

要旨

動物の権利運動の理論的基盤。不滅の名著、30余年ぶりの全面改訂版を完全新訳。最新のデータと議論にもとづき本文の3分の2を書き換え、さらに気候変動や新型ウイルスなど新たなトピックを盛り込んで、21世紀の緊急課題に応える。

目次

序論(ユヴァル・ノア・ハラリ)
第一章 全ての動物は平等である あるいは、人間の平等を基礎づける倫理原則が平等な配慮を動物たちにも広げるべきだと求める理由
第二章 研究のための道具 違う、これは人命を救うこととは何の関係もない
第三章 工場式畜産に抗して あるいは、あなたの晩餐が動物だった時に起きたこと
第四章 種差別なき生活 気候変動と闘い、健康な生活を楽しみながら
第五章 人の支配 種差別小史
第六章 今日の種差別 動物解放への反論と、その克服による前進

著者紹介

シンガー,ピーター (シンガー,ピーター)   Singer,Peter
1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人
井上 太一 (イノウエ タイチ)  
翻訳家・執筆家。動物倫理やビーガニズムを専門領域とし、フェミニズム関連の文献翻訳にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)