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格差の“格”ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-02-332386-5
4-02-332386-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 237P 19cm

商品内容

要旨

いつもゴキゲンで、新しい“規範”に乗っかれる人だけが「しあわせ」に生きられるってことで、いいの?「よりよい生き方」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。

目次

分ける、分かる、分け合う―違和感との出会い
格―の差?
能力―二の句が継げない「カルチャーフィット」
自己肯定感―自信を持てるように頑張ろう?
矛盾―ヒューマニティを取っ払う先
ガチャ―確約は正義なのか?
つぶしが利く―汎用化が孕む凡庸化リスク
自立―した人間とは?
覚悟―結果論かつ強者の論理
成長―後退、停止、逡巡の価値
自己責任―応答からはじめる関係性
リスキリング―「生き残り」をかけるのは誰?
タイパ―納得した感
本当に困っている人―絶望選手権と化す裏の顔
対話―見え透ける特権性
人となり―組織の問題を個人化する装置
ウェルビーイング―連帯のかけ声になりにくい理由
赦す―広い心と笑顔があればいいのに?
メリット―という気まぐれ
躊躇―躊躇うことを躊躇わない実践者であるために

出版社・メーカーコメント

いつもゴキゲンで、新しい“規範”にのっかれる人だけが、「しあわせ」に生きられるって ことで、いいの? 「タイパ」「自己肯定感」「ウェルビーイング」「自立」「リスキリ ング」「ご機嫌」「成長」「つぶしが利く」……。社会でもてはやされる「よりよい生き 方」「しあわせになるには」を疑い、軽やかに解きほぐす20の問い。「社会をよくしよう として、悪くなっていないか?」と著者は考える。再考すべき“岐路”に、私たちは立って いるのではないか。違和感をなかったことにせず、未来のために現状を問い直す一冊。 「『わかる』とは?に挑んだ意欲作。『要するに』病の人にこそ、ぜひ読んで欲しい」―― 著述家・山口周氏推薦! 【目次】 第1章 分ける、分かる、分け合う――違和感との出会い/ 第2章 格――の差?/ 第3章 能力――二の句が継げない「カルチャーフィット」/ 第4章 自己肯定感――自信を持てるように頑張ろう?/ 第5章 矛盾――ヒューマニティを取っ払う先/ 第6章 ガチャ――確約は正義なのか?/ 第7章 つぶしが利く――汎用化が孕む凡庸化リスク/ 第8章 自立――した人間とは?/ 第9章 覚悟――結果論かつ強者の論理/ 第10章 成長――後退、停止、逡巡の価値/ 第11章 自己責任――応答からはじめる関係性/ 第12章 リスキリング――「生き残り」をかけるのは誰?/ 第13章 タイパ――納得した感/ 第14章 本当に困っている人――絶望選手権と化す裏の顔/ 第15章 対話――見え透ける特権性/ 第16章 人となり――組織の問題を個人化する装置/ 第17章 ウェルビーイング――連帯のかけ声になりにくい理由/ 第18章 赦す――広い心と笑顔があればいいのに?/ 第19章 メリット――という気まぐれ/ 第20章 躊躇――躊躇うことを躊躇わない実践者であるために/ 付録 岐路に立つあなたへ贈る読書案内

著者紹介

勅使川原 真衣 (テシガワラ マイ)  
1982年、横浜市生まれ。組織開発専門家。おのみず株式会社代表。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ボストンコンサルティンググループ、ヘイグループなど外資コンサルティングファームでの勤務を経て、2017年に独立。企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。また、論壇誌やウェブメディアなどにおいて多数の連載や寄稿を行っている。著書に、紀伊國屋じんぶん大賞二〇二四で第八位となった『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)ほか。2020年に乳がんと診断され、闘病中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)