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先駆けの勘兵衛

小学館文庫 Jま01−1 小学館時代小説文庫

出版社名 小学館
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-09-407426-0
4-09-407426-0
税込価格 1,034円
頁数・縦 521P 15cm

商品内容

要旨

精鋭の母衣衆で、「鑓の勘兵衛」と呼ばれるほど武功を挙げてきた渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。本能寺の変に巻き込まれた主阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。命からがら逃げ延びた勘兵衛は、以前、引き抜きの声をかけてくれた羽柴秀吉に拾われ、加藤虎之介や福島市松、加藤孫六にきつい洗礼を浴びながらも、養嗣子秀勝のお付きを手に入れた。欣喜雀躍の勘兵衛は名誉挽回とばかり、旧知の藤堂高虎とともに、秀吉と天下人を争う柴田勝家の軍勢を賎ケ岳で迎え撃つ。戦国から江戸まで軽輩武士の人気を集め、一大勢力を誇った渡辺勘兵衛を描いた長編武将活劇!

出版社・メーカーコメント

一番乗りは儂のもの、武功は誰にも渡さぬ! 渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。織田信長が弑された本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀への味方を選んだ主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。北近江の大名・浅井長政の重臣・阿閉家に仕え、精鋭の母衣衆のひとり、「鑓の勘兵衛」と呼ばれるほど武功を挙げてきた勘兵衛だったが、さすがにもういけなかった。命からがら逃げ延びた落ち武者の勘兵衛は、しばらく世情を窺うべく、近江と美濃の国境にそびえる伊吹山に身を潜めることに。だが、逃亡生活は長くは続かなかった。食い扶持を得なくては、妻も家臣も食わせていけないからだ。勘兵衛は腹を固めざるをえなかった。以前、引き抜きの声をかけてくれた、今は敵将の羽柴秀吉に頭を下げ、拾ってもらうしかないと。山を降り、どうにか秀吉との面会に漕ぎ着けた勘兵衛は、加藤虎之介や福島市松、加藤孫六にきつい洗礼を浴びながらも、羽柴秀勝のお付きを手に入れる。ようやく食い扶持を得、さらに秀勝の武徳に惚れ込んだ勘兵衛は、名誉挽回とばかりに、秀吉と天下人を争う柴田勝家の軍勢を賤ケ岳で迎え撃つ。戦国から江戸まで軽輩武士に絶大な人気を集め、一大勢力を誇った渡辺勘兵衛を描いた長編武将活劇!

著者紹介

松永 弘高 (マツナガ ヒロタカ)  
1976年、東京都生まれ。明治大学卒業。2014年、「泰平に蠢く」(刊行時に『決戦!熊本城 肥後加藤家改易始末』と改題)が、第六回朝日時代小説大賞優秀作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)