記念日
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2025年4月 |
ISBNコード |
978-4-08-771895-9
(4-08-771895-6) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 342P 20cm |
商品内容
要旨 |
「ちゃんと年を取る」って、どういうことだろう。皆いつのまに、「おばさん」に、「おばあさん」になるんだろう。「早く年を取りたい」と願う23歳のミナイ/ガタがきた肉体に翻弄される42歳のソメヤ/キャリーを押して歩く76歳の乙部さん。ひょんなことから始まったソメヤとミナイのルームシェア生活。ある日突然、ミナイからソメヤに向けて不思議な提案がなされる。―「明日から、おばあさんになってみませんか?」やがて本物の「お年寄り」である乙部さんも加わり、3人の日常は少しずつ形を変え…。他者との交わりが、人生にささやかな灯をともす。代わり映えしない日常を寿ぐ、小さなハレの日の物語。 |
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出版社・メーカーコメント
ままならず、愛おしい、たったひとつのこの体。「早く年を取りたい」と願う23歳のミナイ。ガタがきはじめた肉体に翻弄される42歳のソメヤ。キャリーを押して歩く76歳の乙部さん。ひょんなことからルームシェアをすることになった、ソメヤとミナイ。噛み合わぬ日々を送る中、突然、ミナイから不思議な提案がなされる。−−「明日から、おばあさんになってみませんか?」やがて本物の「お年寄り」である乙部さんも加わり、年齢も性格も職業もばらばら、本来交わるはずのない女性三人の人生が絡まりもつれ、転がり始め……。他者との交わりが日常にささやかな灯をともす。代わり映えしない生活を寿ぐ、小さなハレの日の物語。【著者略歴】青山七恵(あおやま・ななえ)1983年、埼玉県生れ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年「窓の灯」で文藝賞受賞。2007年「ひとり日和」で芥川賞受賞。2009年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『すみれ』『めぐり糸』『風』『ハッチとマーロウ』『私の家』『みがわり』『はぐれんぼう』『前の家族』などがある。